こんにちは、GreenFielderです!
最近あまり山へ行く機会が無い。。
正確に言うと、最近丸一日を山の中で過ごす時間が取れないので、週末の空き時間に近場の高尾山界隈で「ゆるトレラン」での下半身トレーニングをしているのですが、記事で紹介できるような「登山」を出来ていないのです。
なので、どうも記事がカメラ・写真関連に偏っている気がする。。でも、それでいいよね!というのが私のブログです(笑)
今回は、我が愛機OMD EM5 Mk.IIIの感想第4回。まだまだ全ての機能を使い切ったわけでは無いですが、このカメラでの可能性と限界には気付けた気がするので、その辺りを書いてみたいと思います。
(過去の記事はコチラ☟)
しつこい「愛機レビュー」ですが、お付き合い下さい(笑)
1. マイクロフォーサーズ、全然イイじゃない!
私が保有するマイクロフォーサーズ(MFT)機、使ってみても、やっぱり良い買い物をしたな〜、というのが結論です。
何が良いか。それは「携帯性」と「経済性」。
①まず、他の一眼カメラ(特にフルサイズ機)と比べてとても「軽い」。
これは本体重量のみならずレンズの軽さが大きいと思います。最近は本体だけ見ればフルサイズ機でもだいぶ軽い機種も多くなりました。でも、フルサイズ機のレンズは、口径が大きい分どうしても重くなりがち。それに引き換えMFT機のレンズは同じスペックなら間違いなく小さくて軽い!私のように登山で多用する人間にとってはとてもありがたいことです。
登山ほどでは無くても、普通にカメラを片手にブラブラするのにも「気合」を入れずに持ち出せる。写真ってカメラ持ち出さなかったら撮れないですからね(笑)
②そして、MFT機は「安い」。カメラ本体も去ることながら、何よりレンズが安い。私は本体とキットで購入した14-150mm(換算28-300mm)と、望遠域をカバーする75-300mm(換算150-600mm)、更に最近使い始めたパナソニックの小型広角ズーム(12-32mm、換算24-64mm)を持っていて、これら3つのレンズで今のところ撮りたいシーンをほぼカバーしてくれています。
本体とこの3つのレンズで合わせて18万円ほど。おそらく写真趣味でない方には高いという印象でしょう(私の妻がそうであったように)が、写真をやってる人にとっては「安い」と思ってもらえると思います。
ただ、「安い」と思ったそこのあなた、同時に「撮れる写真もそこそこ」とか思ってないですか?その辺りは後述します。
2. マイクロフォーサーズ機の泣所
もちろんMFT機はメリットばかりではありません。MFT機の「泣所」は有ります。それが一般的に言われる「センサーサイズによるデメリット」です。
MFT機の名前の由来はセンサーサイズです。フルサイズ機に比べてセンサーサイズが小さいことで上述のメリットがある分、デメリットがあるわけですが、私の中で一番大きいのは「感度」です。カメラ界隈では他にも色々なデメリットか言われていますが、私からすると他のデメリットは「ハイアマ・プロ」が見たら、というレベルの話で、私のように趣味程度の人間にとっては、ほぼ唯一の欠点はこの感度です。
では「感度」とは何か。
①まず暗所での光の感度が鈍い。
ISO感度を上げれば明るく写りはするもののノイズがひどい。夜景や星空を撮影したい場合に致命的で、特に星空撮影については私も何度かトライしたものの、どうしてもうまくいかないので半ば諦めています。これはもしかしたらセンサー自体ではなくカメラの画像生成エンジン(ソフトウェア)が弱いのかも。今使っているEM5 Mk.IIIをEM1とかOM1とかに替えたら星空も綺麗に写るのかなぁ。。
ちなみに、EM5 Mk.IIIとLumixの換算24-64mmレンズで夜景を撮影した時の比較画像を載せてみます。センサーサイズでの比較ではなく、あくまでF値と ISO値を調整した場合のMFT機の画質を比較しています。
今回3枚の画像を掲載します。カメラ設定の共通点は、焦点距離(24mm)と露出補正値(-2.3EV)。いずれも手持ち撮影です。
1枚目は、F値8.0、ISO800、シャッター速度1/3秒で撮影したもの。
撮影後、RAW現像時に輝度ノイズで画質が荒れない限界まで明るさを持ち上げていますが、これが限界。MFTセンサーだと、ISO800でも明るさを持ち上げるとかなりのノイズが出てしまいます。
2枚目は、F値8.0、ISO400、シャッター速度1/2秒で撮影したもの。
ISO感度を1段落としましたが、それでもこの明るさまでが限界。このくらい明るいとそこそこ雰囲気がでますが、逆にいうとMFT機では、夜景でもISO400くらいを上限に撮影したほうが良いのかも。
最後に、F値3.5、ISO64、シャッター速度4/5秒で撮影したもの。つまり、「明るい方の限界」で撮ったものです。
だいぶ明るくなったのではないでしょうか。ここまで持ち上げてもノイズが出ないのは、やはりISO感度を最低値にしているからではないかな、と分析しています。その場合、F値を上掲の他の写真と同様にF値8.0のままにする(被写界深度を深くしてピントを広く合わせる)と、今度はシャッター速度が1秒を超え、手持ちだとブレやすくなってしまいます。なお、4/5秒でも若干ブレているのはご愛嬌(笑)
このように、夜景写真を明るく綺麗に撮りたい場合、F値・ISO値にかなり制限がかかるのが、MFT機の泣所だと思います。
これに気付いてからは、夜景撮影ではISO64を基本設定で考えていますが、そうすると当然動いているものは被写体ブレを起こすし、三脚を使わないと手ブレもしやすい。
ネット上で、フルサイズ機での夜景撮影でISO3200とかでも綺麗に撮影できている写真を見ると、フルサイズ機が羨ましくなることがあるのは事実です(笑)
②次に(これは個人的感想ですが)ダイナミックレンジが狭い。
私が大好きな日の出・日の入りの写真を撮る時、太陽方向を撮影すると、明暗の差が激しすぎて、どちらかが白飛びまたは黒潰れしてしまいます。
黒潰れしていても、RAW現像でなんとかなる場合は有りますが、それも限度があり、その「限度」がMFT機の方が厳しいのではないかと思っています。
いずれのデメリットもRAW現像やノイズ除去で一定程度はなんとかなりますが、納得いくレベルには出来ない。そこがMFT機の最大の「泣所」だと思います。
ちなみに、日の出・日の入り時の明暗の激しさは、ツールを使えば撮影現場でなんとか抑える方法もあるみたい。それが「ハーフND」というやつです。
でもこれがまたそこそこ値段の張るツールで、しかも日の出・日の入り時の秒単位で明るさが変わっていく状況で、このツールを取り付けたり調整したりするのはなんだか気が重いなぁ。。
ということで、今の所は日の出・日の入りのシーンも、露出補正しながら何枚か撮影して、後でRAW現像時に明暗の抑制・持ち上げを調整することでなんとかなってるので、当面はハーフND無しでやってみたいと思います。
3. 上手く使いこなせばどんなシーンでも
上述の通り、夜景や星空を除けばほとんどどんなシーンでもMFT機で十分事足りる、と私は思っています。
今のところ、「自分の撮影技術による問題」以外にMFT機での問題は思いつきません。おそらく機械側の問題ってそもそもあまり無いんだと思うんです。
ピントが甘いのも、ブレ写真も、結局は撮影する人間のスキル次第だと思うんですよね。スキルが完璧な人は、フルサイズ機だろうがMFT機だろうが、高級レンズだろうがキットレンズだろうが、「美しい写真」は撮れます。絶対。
あ、ちなみに、動きモノ撮影はそうは行きません。あれはもはやカメラ側の性能によって写真の良し悪しが決まってしまうものだと思ってます。
野鳥撮影を例に挙げれば、高速で飛んでいる野鳥を美しく撮影したければ、高性能の「追尾AF」機能と高いISO感度でもノイズが出にくいカメラ・レンズが必須です。この分野で勝負したいなら高級なハイスペックカメラ・レンズを手に入れるしかありません。
私はそこで勝負に行く気は無くて、むしろ野鳥の表情、仕草、周りとの調和、などで勝負したい(・・・と言ってもまだまだ基礎から修行中 笑)。
4. レンズ。。
ところで、「レンズ沼」という言葉が有ります。写真をやると高級なレンズに目が行き、どんどん高級レンズが欲しくなる、というアレです(笑)
でも私はネット界隈でたくさん見る「レンズ比較」を見ても、あまり違いが分かりません(笑)
違いがわからない人(=私)にとっては、高級レンズの価値は有りません。これは私の「痩せの強がり」かもしれませんが、高級レンズとキットレンズの作例比較を見ても、さほどの違いを感じません。結局写真は「構図と希少性(ワォ!ファクター)」が最も大きな要素だと私は結論付けてます。
ということで長々と書いてきましたが、要するに私が購入したMFT機を正当化したい、という記事になってしまいました(笑)
「MFT機が好き!」という方で「他にもMFT機のメリットはあるよー!」という方はぜひコメントしてください。
また「フルサイズ派」で、「いやいや、フルサイズ機はこういう長所もあるでしょ?!」という方もコメントお待ちしております。
最後までご覧頂きありがとうございました!
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