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アラフィフのおっさんが趣味の登山・写真・日常を綴るブログ。

OM-D EM-5 Mk.IIIを使ってみての感想 第3回

こんにちは、GreenFielderです!

昨日、無事に退院して、本日から仕事再開です。温かい励ましのお言葉を頂き、ありがとうございました!

さて、以下の記事は、西丹沢での「ミソサザイ」撮影をきっかけに入院前から書き始めていたものです。

私の愛機であるOM-D EM-5 Mk.IIIに特化した話なので、どれだけの人に意味のある記事なのかはさておき、まあ似たような機能は最近の一眼カメラにもあるだろう、ということで興味のある方はお読みください(笑)

 

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先日、野鳥写真家の小島征彦さんYouTubeで現像ソフトの使い方について、初心者向けに解説する動画を見ました。

DPP入門 Digital Photo Professional 4 を極める・・・。 - YouTube

この小島征彦さんは、野鳥の撮影に特化した方で、使っている機材も高級カメラ・高級超望遠レンズを使う一方で、一応初心者向けの機材を使った撮影方法なども教えてくれます。そして、キャノン愛がすごい!もともと一眼レフ時代はニコンを使うことも多かったようですが、「Zシリーズ」に移行してからは、ニコンのディスりが激しくて面白いです(あくまでプロの野鳥写真家としてのディスりであって、ニコンZシリーズが悪いカメラである、ということでは全くありません)。

その小島さんの「現像ソフトの使い方」動画の中で、一つ重要なことを学びました。それは、以下の心得です。

1.写真の明るさや色合いはある程度現像ソフトで調整することができる。

2.写真のピントと解像度は、シャッターを押して以降に調整することができない。

3.つまり、写真撮影時は明るさ・色の調整に時間を割かず、被写体へのピント合わせ・ブレ防止に集中すべき。

 

確かに!!!

 

野鳥写真を後でLightroomでRAW現像するとき、①明るさ・色合いはLightroomで調整できる、②シャッター速度を上げ、ISO感度が上がってノイズが増えたら、DxO Purerawでノイズを減らすことで一定の解像度を得てからLightroom現像する、ということをやるようになってかなり良い写真の仕上がりになってきています。ただ、唯一ピンボケ写真だけは、①でも②でもどうにもなりません。。

 

では、まずピントをバッチリ合わせるにはどうすべきか。

当然OM-D EM-5 Mk.IIIもオートフォーカス(AF)でのピント合わせが基本です。ですが、最近はEM-5のAF性能に疑問を持つようになってきました。大きな被写体へのフォーカスは問題無くできるのですが、野鳥のように被写体が非常に小さくて画像に点のようにしか写らず、しかも前後に枝や葉っぱなどがワサワサしている状況だと、まずピントは一発で合いません。ひどい時にはピントが行ったり来たりするだけでいつまで経っても鳥にピントが合ってくれず、そうこうしているうちに鳥が飛んで行ってしまったこともありました。

AFが成功した例(被写体と周囲の区別がはっきり、しかも明るい)

これだけ拡大してもピントが合っていることが分かる。

AF失敗の例(被写体と背景の区別がつきにくい、かつ暗い)

拡大すると、ピントが合っていないことが分かる。

あ、ちなみにAF設定は「中央一点、最小範囲」です。なのでこれ以上AF設定で何とかしようと思っても難しそうです。

そこであらためてカメラの取説を読み直して、何か策が無いか探ったところ、以下3つのアイデアが出てきました。

1.被写体拡大ボタンの活用

2.マニュアル・フォーカス

3.ピーキング表示機能活用

この3つを、前々回の記事で書いた、「ミソサザイ撮影」の際に試してみました!その結果を一つずつレポートしてみます。

 

1.被写体拡大ボタンの活用

「被写体拡大機能」とはEVFやモニターの画像をx3、x5などに拡大してくれる機能です。

通常の最大望遠(35mm換算で焦点距離300mm)。

被写体拡大機能でx5にしたもの。ピンク蟹くんがドアップに。

この機能はデフォルトでボタンが設定されているわけではないので、Manue画面に移行して選ぶ必要があるのですが、鳥撮影時にそんな悠長なことはやってられません(笑)そこで私は前日のうちにこの機能を別のボタンに割当てておきました。

そして、まずはAF設定のままでこの被写体拡大機能をオンにします!そうすると、元の豆粒のようなミソサザイが画面いっぱいに写るようになりました!

「おおっ!!こんだけ対象物が大きければAFも問題無く一発ピントだろう!」

・・・しかし、結果は残念なことに。。

画面一杯に写っているように見えているミソサザイでしたが、実はカメラのAF機能上では「中央一点、最小範囲」の「最小範囲」自体が小さくなるわけではなく、焦点範囲枠はミソサザイをはみ出したままでした。。なので、「画面一杯のミソサザイに焦点が合わず、もどかしさばかりが募る」結果に。トホホ。。。

 

2.マニュアル・フォーカス

そこまでやってもピントが合わないEM-5 Mk.IIIのAF機能。さあ、どうする?!

・・・AFがダメならマニュアルでしょ!ということで、無謀にもマニュアルでのピント合わせにトライしてみたのです!結果から言うと、慣れは必要ながらも上述の「被写体拡大機能」と併せて使うと中々うまくいくことが分かりました!

最初、普通にマニュアル・フォーカス(MF)設定にして、いざレンズのフォーカス・リングを動かすと、フォーカス・リングを動かしているときだけ勝手に「被写体拡大機能」が作動してしまいます。ただ、リングから手を離すと即座に元に戻ってしまい、全くピントが合わせられませんでした。。そこで、「被写体拡大機能」をオンにした状態でフォーカス・リングを調整すると、ずっと被写体(今回はミソサザイ)を大きく捉えたまま、ピント合わせができました!

ピントが合う(合照する)幅はとーっても薄いので、本当にピントが合っているのか不安になりますが、後からRAW現像時に確認しても、MFで撮った写真も結構しっかりピントが合っていました。

しかし、今回の被写体だったミソサザイが一箇所に長くいてくれたことも幸いしていたのは間違いなく、カラ類のように落ち着きなく飛び回るような鳥にはかなりの修行が必要だと思いました。

 

3.ピーキング表示機能活用

1項と同じくManual画面から選ぶことのできる機能として、「ピーキング表示機能」が有ります(こちらも別ボタンに割り当てておきました)。これは、ピントが合っている場所をカメラ側が判断してそこを色付けして表示してくれる機能です。

ピントが合っていないとピーキング表示しない。

ピントが合うと、赤いピーキング表示が出る(トトロっぽい彼の顔付近注目!)。

AF時は意味のない機能ですが、MF時には一定の判断基準にはなってくれます。

「一定の」と言っているのは、お察しの通り「完璧ではなかった」ということです。ピーキングしたからと言って、必ずしもピントが合っていないケースが何度もあったからです。

ただ、ピーキングしたら、その周辺に合照点が有るのは間違いないので、そういう意味での「一定の基準」というわけです。

私は結局この機能の使用は諦めました。ピーキングを表示させると実際の画像のフォーカス状態が分かりにくくなるのでね。。。

ピーキングはあくまで参考としておき、実際の(MFでの)ピント合わせは、自らの眼を信じて「ガチピン」で撮れるように更に修行していきます!

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前回記事に記載の通り、当面は山に行けないので、「お散歩・軽いジョグ」という名目で、週末に公園などで野鳥の「MF練」(マニュアル・フォーカス撮影練習の略)をやってみたいと思います!

 

最後までご覧頂きありがとうございました!

*過去のOM-D EM-5 Mk.III感想記事はこちら!

onedayhike.hatenablog.com

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