こんにちは、GreenFielderです!
日曜日に、またまた山に行ってきました。
今回は順番的に奥多摩だったのですが、今回は「テーマ」のある登山です。それはタイトルにある通り、「ハセツネ・ルートを巡る」です!
「ハセツネって何?美味しいの?」という疑問をお持ちの方もいるかもしれませんので、「ハセツネ」について解説します。
「ハセツネ」とは、有名なアルピニストである「長谷川恒男」さんのことです。
長谷川恒男さんは、世界初のヨーロッパアルプス「三大北壁冬季登頂」を達成した超人です。残念ながら、1991年にヒマラヤで遭難死してしまいましたが、登山好きなら一度は聞いたことのある名前だと思います。その方の偉業を讃え、ハセツネの愛称を冠した山岳耐久レース、それが「ハセツネ・カップ」です!
この大会は、武蔵五日市を起点として、奥多摩の山々を周回する全長71.5km、累積標高差4582mのコースを24時間以内に走り切る大会です。ちなみに最短記録は7時間少々。もはや化け物ですね(もう笑うしかない)。
以前の記事(↓)でご紹介したトランス・ジャパン・アルプス・レース(TJAR)はそれを上回る化け物ぶりですけれどね。。
そんな化け物大会の片鱗に触れようと思い立ったのが今回のルートです。ハセツネ・カップとは逆方向になりますが、武蔵五日市駅からその71.5kmのうちの20km弱を歩き、その後奥多摩駅へ下るコースを計画しました。最初は御前山まで到達して奥多摩湖に下るコースも考えましたが、流石に無茶でしょう!と思い短縮しています。
(結果、無理なく野鳥撮影も楽しみながら歩けました)
では、山行前夜のサプライズと併せて書いていきます!
1. 山行前夜の嬉しいサプライズ
この週末も山に行けることになり、前日の夜にいそいそと支度をしていたら、何と家族からプレゼントが!
そうか、山行当日は自分の誕生日でした!
最近「誕生日」は「単なる歳を取った証」みたいであまり気にもしていなかったのですが、やっぱり祝ってもらうと嬉しいですね!
しかもプレゼントが登山ウェアと野鳥図鑑。
欲しいものがよく分かっていらっしゃる(笑)
しかも、野鳥図鑑は子供達が自分達の小遣いで買ってくれたとか。泣けるね〜。
当然、ウェアは翌日の山行で着ていきますよ!
武蔵五日市駅からおはようございます。
時刻は7:30を回っております。本当は7時前に着く電車に乗ろうと家を出たのですが、忘れ物をして戻ったので一本遅れました。。
でも、行動開始が遅れたからと慌てずしっかり準備体操。そしていざ出発です!
まずはヒヨドリや民家の軒先の梅を眺めつつ、舗装道路をテクテク歩く。
そして、御堂を見ながら山中に入っていきます。
登っていくと、まず金比羅山手前の展望所に到着。ここから都心方面がよく見えます。
更に歩くと琴平神社。
この辺りでは小鳥がたくさんいましたが、残念ながら写真は撮れず。。
更に登ると金比羅山の山頂がある、とのこと。早速登ってみると、、
眺望ゼロ。。金比羅山頂はスルーで良いかと。。
金比羅山からはなだらかな道が続きます。気持ち良く歩いていると、右手に造成中の場所があり、人工の池もあります。すると「ギィ〜」という鳴き声と共に大きめの鳥がその人工池の辺りに止まりました!
これはカケス?これまでちゃんと見たことがなかったので興奮しました!興奮が伝わってしまったのか、すぐに飛んで行ってしまいましたが。。
更に歩いていき、杉の伐採地を抜けていきます。
すると後ろからトレラン三人組が追い抜いていきました。
確かにこの道はなだらかで整備も行き届いていて走りやすそう。そして何よりハセツネ・カップのルートですからね!
・・・と、トレランさん達を見送ったら、今度は普通のハイカーまでが走って追い抜いていくではありませんか!
「ならば!」と私も走り始めます(何故
・・・そして、あえなく息切れ(笑)
前方を見ると、先程のハイカーが。やっぱり無理ですよね?(笑)
更に歩いていく途中で、
「ホー・ホケキョ!」
今年の初「ホーホケキョ」です!もう春ですねぇ。
春の息吹を感じながら進んでいくと、前方に巻道とピークへ向かうであろう道との分岐に来ました。地図によると「タルクボの頭」かな?あまり期待せず取り敢えずパークハント(ハセツネではこんなピークは巻くんでしょうけれど)。登ってみると、バーンと鉄塔。
そこそこ眺望はあるものの、この先まだまだ眺望ポイントはあるので先へ行きましょう。
とにかく歩き易い道です。「タルクボの頭」を下ると前方に麻生山が見えてきました。
かなり良いペース。そして東側から麻生山への道は破線ルート扱い(巻いて西側から登るのが実線ルート)ですが、迷わずそちらから直登します。
歩いてみれば、破線扱いするほどではない普通の急登で、程なく麻生山山頂着!
予想以上の展望が有りました!登山道の北側の杉林(だったと思われる)が伐採されており、北に開いた180度の眺望が得られます。
そして、頂上ではエナガが沢山飛び回ってました(写真は撮れず)。
山頂のベンチで暫し休憩後、先に進みます。ここから日の出山までもまたなだらか。どこまでもなだらかな金比羅尾根なのでした。
日の出山の近くまで到達して振り返ると、先程いた麻生山の全景が見えました。
以前もこの辺りから麻生山を見ましたが、マイナーな割に立派な山です。私は気に入りましたよ?
さあ、日の出山山頂への登りです。きめ細かく設置された木階段を登っていくと、、
日の出山山頂です!
ここにきてハイカーの人数が急上昇、沢山あるベンチも全て埋まっています。
取り敢えず立ったまま周囲を眺めます。北西には川苔山や三ツドッケを望み、
西にはこれから向かう大岳山。ここからだとまだかなり登ることになりそう。
ということで、ここからが正念場、座ることもできないので、早々に山頂を辞して御岳方面に進みます。
3. 日の出山〜大岳山
日の出山から御岳までの道もとてもなだらかなのですが、同時にハイカーとのすれ違いも多発。今日一番のすれ違い数でした。特に2組の大パーティーとすれ違った時は、「この方々は山頂で座ることもできないけどどうするんだろう?」と要らぬ心配までしてしまいました(笑)
順調に歩いて御岳分岐(勝手に命名)に到達。ここに「ハセツネ碑」が有りました。
ここは何度も通ってる道なんですけど、こんなのがあったんですねー。まさに本日のテーマに相応しい。
なお、本日のテーマは「ハセツネ・ルートを巡る」なのですが、この御岳分岐からはちょっとハセツネ・ルートを外れて「奥の院・鍋割山ルート」から大岳山を目指すことにしました。
何故って?それは以前御岳山から見た奥の院の鋭峰ぶりに私のM気質が「登れ」と指令を出したからです(笑)
「天狗の腰掛け」分岐でなだらかなトラバース・ルートを外れ、急登の奥の院への登りに入ります。
そして初っ端から笑っちゃうくらいの急登。
兎に角最後まで急登で、本日の最初の激闘でした(笑)。しかし、苦労して登る価値は有りました。途中で金比羅尾根を見通せるポイントが。こりゃあ良いじゃない!
そして急登に耐えてなんとか山頂着。
背後には御前山が見えましたが、基本眺望は有りません。普通は手前にあった御嶽神社の奥院を参拝するのが主目的かな?
次なる山、鍋割山(丹沢のヤツではありません)に向かいます。こちらはなだらかな山で暫し静かな山歩き。
そして労せず山頂着。
ここからもまたなだらかな道が大岳山直下まで続きます。途中右手に鋸山と思しきピークを発見。なるほど、あの尾根を下って奥多摩駅に行くのね。
大岳山直下に到達すると、先程の奥の院・鍋割山が望めました。杉の木が花粉で綺麗に色付いてます(怖)
大岳山直下からの登りが第二の激闘でした(なので写真無し)。「おっかしいなー、こんなにキツかったっけなー」とボヤキながら、ゼイゼイ言いつつ登ります。。
そして、何とか山頂に到達。。
大岳山山頂からは、御前山(手前)、三頭山(奥)が見えます。天気が良ければ富士山も見えますが、今日は恥ずかしいそうで出演NG。
大岳山の眺望は、この幾重にも連なる稜線が良いんですよねー。
今日の最高地点でゆっくり休憩の後、奥多摩駅に向かって下山を開始です!
4. 大岳山〜奥多摩駅
大岳山からはまず急な下り。
その後なだらかなエリアに入ると、そこは野鳥天国でした。
今回は、以前の丹沢のような「地獄」はありません(笑)。奥多摩駅に直接下れるので、日没にさえならなければ時間的余裕が有ります(ちなみにVERTEREで IPAを飲みたいので18時前下山はマストです)。
ここはじっくり野鳥観察、、と行きたいのですが、小鳥達は私に近づいてきてくれません。。
遠くの豆粒のような小鳥達を撮りまくってみるものの、まともな写真は有りません。。
一応証拠写真的に(笑)コガラ、
コゲラ、
エナガ。
・・・もっと精進しなければ。。
さて、気を取り直して進みます。やがて鋸山の直下の登りを経て、、
鋸山山頂に到着です!
この時点で15時ちょうど。流石にこの時間には誰もいませんね。ここで最後の小休止を取って、下山作業に取り掛かります。
最初は急勾配。
やがて木々は杉林に変わっていき、辺りは薄暗い静かな空間に。周辺にはハイカーもいません。
中盤まで下ってきたら、木々の合間からゴールの奥多摩の街が見えてきました。
木階段を小気味よく下っていきます。
そして、ゴール目前の愛宕山まで来ました!
ここから一旦神社の鳥居をくぐり少し登って下りて、、
愛宕山公園に出ました!
ここまで来れば、後は「例のヤツ」を下るだけ!
その「例のヤツ」がこちら。急傾斜の石段です。
ここを下るところを自撮りしたかったんです。
・・・苦労して上り下りした割に、後から見ると、「だから何?」という写真ですが。。
石段を下りて、更に少し山道を下ってゴール!そこからはもう奥多摩駅が視界に入っています。
奥多摩駅に到着したら、早速VERTEREへ!今日もIPAの7番と「オリーブ&生ハム」をオーダーしてお疲れ!
以前は鶏唐揚げとの組み合わせが好みでしたが、最近はこのオリーブ・生ハムのテイストとIPAのフルーティで爽やかな風味とのハーモニーがベスト・マッチでお気に入りです!
・・・食レポって難しいですね。。
ということで、今回の縦走は(朝の忘れ物事件以外は)計画通り順調に推移して無事ミッション・コンプリートしました!
流石、日本を代表するトレラン大会のコースになるだけあって、とっても整備されて歩きやすい道でした。
そして、こうやってハセツネ・コースの一部を歩いてしまうと、残りのコースも歩きたくなります。特に、御前山~三頭山の区間と、醍醐丸~武蔵五日市の区間は私もまだ歩いたことがないので、2回(3回?)くらいに分けて、ハセツネ・コースをコンプリートしてみたいと思います。
そしてそのうち「一人ハセツネ・カップ」をやっちゃうかもしれません!ちなみにハセツネ全コースを普通に歩く場合の標準タイムは45時間だそうです。
・・・やっぱりやめておこう。。。
最後までご覧頂きありがとうございました!