山と写真と毎日と

アラフィフのおっさんが趣味の登山・写真・日常を綴るブログ。

思い出の奥多摩・石尾根縦走路を巡る。

2023/2/22: 最後にVERTEREの写真を追加

こんにちは、GreenFielderです!

週末の土曜日、なんと珍しく3週連続で山へ行くことができました!

先々週が奥多摩、先週が丹沢、と来たので、今週は奥多摩単にVERTEREのIPAが飲みたい、とも言います(笑)

でもそれだけだと面白くないので、今回はノスタルジーというスパイスも加えよう、ということで、高校山岳部時代(30年以上前!)に2度歩いた「石尾根縦走路」を辿ってみることにしました。

我が高校山岳部では、毎年「歩荷訓練山行」というのが3回有りまして、その内1回はこの石尾根縦走路でした。1〜2年生は、石を詰めた25kg〜30kgのザックを担いでヒィヒィ言いながら登るわけです。

(↓の記事に詳しく書いてます)

onedayhike.hatenablog.com

 

当時は目標到達点が七ツ石山だったのですが、いつも誰かがへばって鷹ノ巣山からエスケープ、というのがパターンとなっていました(笑)

今回私は当然そんな重たいザックも持たずに登るわけですから「もしかしたら七ツ石山まで行けちゃうかも?!」と密かな野心を抱きつつ歩きましたが、、流石にそうは問屋が下しませんでした(笑)

 

1. 青梅線遅延

御嶽駅からおはようございます。
・・何故御嶽駅なのかというと、朝に「踏切の安全確認」でダイヤが乱れていて、立川でパッと乗った電車が本来間に合わないはずの御嶽行きだったのです。。
次の奥多摩行きが来るまで、電線に止まるヒヨドリを撮っておく。

結構すぐに奥多摩行きが来て、無事到着。
本日も駅から行動開始です。

 

2. 奥多摩駅〜三ノ木戸山

奥多摩駅からはまず多摩川を渡ります。ハクセキレイが道案内してくれた(笑)

そして林道を歩いていくと、なんだか濃く甘い香りが。なんと、蝋梅に遭遇!

朝日を浴びて綺麗でした!

小鳥達が忙しそうに飛び回る中、どんどん林道を歩いていきます。花粉満載の杉を見つつ更に進みます。

あれ、GPSがルートから外れてることを示している。慌ててルートに復帰し杉林の中を登り、漸く「石尾根縦走路」の登山口。この「縦走路」っていうのがカッコいいわけですよ!

杉の樹林帯を抜けると広葉樹林帯に出ます。奥多摩は杉林を抜けてからが本番です!高校時代は石尾根を歩く季節が常に初夏だったので、緑に覆われた印象しかなく、枯れ木の明るい尾根道なのが随分と新鮮に写ります。

ここまで歩いてくる間に、ずーっと大きめの鳥が木の上の方を飛び交っています。明らかにいつもの鳥達ではない。でも、警戒心が強いのか、暗い杉林の上の方にいて姿を捉えることができず。。

こんなのとか、、

こんなのが限界でした。。これはカケスなのかな?

あとはコガラの後ろ姿。。

そんなこんなで野鳥探しに夢中になっていたら、女性ハイカーに静かに抜かれていきました。実はこの方、登山口付近でお見かけし、その後抜きつ抜かれつしてたのですが、私がわーっと登っては木の上の方をキョロキョロしていると後ろからすーっと抜いていく。とてもペースが一定で、これぞ「疲れない登り方」という感じでした。

さて、今日は野鳥撮影は諦め、囀りを耳で楽しむことにして、えっちらおっちら登っていくと、登りの中間地点となる三ノ木戸山に到着しました。

証拠写真に山頂標識だけ撮って、先に進みます。

 

3. 三ノ木戸山〜六ツ石山

三ノ木戸山からは、一時平坦な尾根道になります。開けた道で、陽光が気持ちいい!

しかし、あの先に見えるピークまで登らねばなりません。気合を入れます。

左にはどっしりした三頭山。

背後には特徴的な山容の大岳山。

そして、いよいよ急登が始まります。

後ろから登ってくる人がいますねー。実はこれ、私です(笑)

先日、「風景に自分を入れてオンリーワンの写真を撮る」人の記事を見て、自分もやってみようかな、と。

一見メチャクチャ下って登り返しているように見えると思いますが、広角でのパース効果です。実際には大して下ってません。

今度はもっと高度感と奥行きのある場所でトライしてみたい。

 

さて、ここからが第一関門です。まず目標は六ツ石山の手前にある狩倉山です。

登っても登っても先は長い。。

そして、青息吐息となったところで漸く狩倉山に到着!

・・・苦労の割にささやかな山頂標識ですこと。。

ここから六ツ石山はもうすぐそこ。

そして六ツ石山到着!

奥多摩駅から1000m超の標高差を登ってきました!

山頂からは、次の目的地の鷹ノ巣山がよく見えます。

・・・結構遠いですね。。

鷹ノ巣山の右奥には石尾根縦走路の終点、雲取山が。

いつか、この石尾根縦走路と雲取山の先に続く奥秩父縦走路を一気通貫で歩いてみたい。

(勿論日帰りではありません 笑)

鷹ノ巣山の左には大菩薩連嶺。

コイツは山頂の展望皆無ということで登っていませんが、大菩薩〜滝子山縦走もやってみたい。

鷹ノ巣と大菩薩の間には雪を纏った山が。これはどこの山だろう?

山頂で、先程追い抜かれていった女性ハイカーが昼食中でした。

「今日はこの六ツ石山までですか?」

「そうなんです。鷹ノ巣山まで行くと下りで膝に来てしまいそうなので・・。」

何となく不安になるお答えを頂きつつ、「私は鷹ノ巣山まで行ってみます!」と快活に応えてみました。

*後でYAMAPの山レポに「陰ながら応援してました!」とのコメントを頂き、嬉しい限りです!

一応30年前の記憶だと、ここから鷹ノ巣山までは比較的なだらかなはず。簡単に昼食を済ませていざ鷹ノ巣山へ!

 

4. 六ツ石山〜鷹ノ巣山

六ツ石山頂からは一旦下ります。そして分岐で方向転換すると、、

一面雪!ここから軽アイゼンを履きます。城山まではなだらかなアップダウン。そして、そこからはまた土道に。

ここでまた軽アイゼンを外して先を急ぎます。

すると、水根山直下でまた雪道に。

また軽アイゼンを履き直します。

雪道をザクザク登っていくと、水根山到着〜。

もう鷹ノ巣山は目前!あ、雪が無いですねー。

この辺りは日当たりが良いので、雪が溶けて泥濘状態です。。

めげずに登ります!そして、山頂直下でまた自撮り(笑)もう時間も押してるけど、ここの自撮りがやりたかったんです。

そして遂に鷹ノ巣山山頂!

鷹ノ巣山山頂からは、180度の展望が広がります。まず、東に御前山、大岳山、御岳山の連なり。

そして、丹沢山塊と三頭山。

丹沢主脈をアップにすると、丹沢三峰から蛭ヶ岳までの稜線がよく見えました。やっぱ丹沢も良いです。

富士と大菩薩連嶺。

富士山の頭は雲の中ですが、手前の峰々の連なりが好き。

そんな山頂の展望を独り占めして、満足して下山を開始します。

それにしても、当時はここまで30kg近いザックを担いでよく登ってきたなー、と感慨深いものがありました。

「認めたくないものだな。自分自身の、若さ故の過ちというものを。」

 

5. 鷹ノ巣山奥多摩湖

ここからは下山です。当初計画は、まだ歩いたことのない水根ルート。意を決して水根ルートに突入しましたが、これが大変でした。。

水根ルートは深い谷間のルートで、途中北斜面もトラバースしていきます。つまり、凍結している。。

凍結路と土道の繰り返しで、凍結箇所は軽アイゼンを履かないと谷底まで落ちる危険が有ります!なので、アイゼンの着脱が頻発!私のアイゼンはワンタッチではないので、この着脱作業がストレスになりました。。

しかし、悪いことばかりではない!

水根ルートは、水根沢の源頭からずっと沢沿いのトラバース道を歩きます。

なので、沢の心地良い音とマイナスイオンに囲まれて歩くことができるのです!

いやー、沢が綺麗で癒される!

ちなみに道はこんな感じのトラバース道。

なだらかな下りは半ば駆け足で下っていくと、遂に登山道終点!

そこから林道を歩くと程なく終点奥多摩湖に到着!

いやー、今日も沢山歩きました!

 

6. 奥多摩湖〜VERTERE

奥多摩湖でバスを待っているときに、ボーッと湖面を見つめていました。すると、すぐそこに鮮やかな鳥が!

ゴール地点で待っててくれるなんて、ジョビオ、なんていい奴なんだ!(本人は全くその気無し)

ちょうどジョビオの写真を撮りまくった(暗かったのでボツだらけ・・)後、タイミングよくバスが現れ、奥多摩駅に到着後はVERTEREに直行!

この日は店内が満席で屋外の席に。寒かったけど、静かにIPAと「生ハムとオリーブ」を楽しみました!嗚呼、極楽哉。

 

7. まとめ

30年前に重い荷物を背負って歩いた道。半分は「こんな道だったっけ?」と思いながら、そしてもう半分は「ああ、確かにこんな雰囲気だった」と感じながら、道中ずっと野鳥の囀りを聴きながら、楽しく歩くことができました!

次は日が長くなった初夏の頃に、七ツ石山までのコースをトライしたいな。そしていつかは「石尾根・奥秩父一気通貫縦走」をチャレンジしたい。

そんな思いを強くしたのでした。

 

最後までご覧頂きありがとうございました!