こんにちは、GreenFielderです!
前回に続き大菩薩嶺ハイク、その後編です。
(前編はこちら↓)
泥道と格闘しつつ、意外な好展望のピークを見つけた後半戦の様子をどうぞ!
4. 雷岩〜石丸峠
雷岩で眺望を楽しみながらゆっくり昼食休憩した後、南へ続く稜線へと下っていきます。ここからは大菩薩連嶺ならではの葦原の中を歩いていくことになります。
まずは目の前に見えている小ピーク、「妙見の頭」を目指します。
それにしても、この辺りの尾根道はすごい泥濘です。道幅一杯まで「田んぼ」状態で、もはや泥に足を踏み入れないわけには行きません。
にもかかわらず、悪あがきで道の際ぎりぎりを歩こうとしたところ、逆に傾斜に足をとられて体勢が崩れてしまった!これはマズイ!!
体勢を立て直すべく踏ん張ろうとしたもう一方の足も泥で滑って最早「半身泥まみれ」寸前の状態で、とっさに手が出て転倒を免れましたが、そのはずみに左膝を突いたところに岩!履いていたスポーツ・スパッツの膝のところに穴を開けてしまい、穴の中では膝小僧が擦り剝けて血が滲んでいました。。
大した痛みは無く、無事にハイクを続行できる状態でしたが「今後は悪あがきをせず正面から泥に向き合おう」と心に誓ったのでした。。
さて、気を取り直して「妙見の頭」山頂を目指します。
この人気のルートにあって「妙見の頭」山頂を踏む人は少ないようです。前を歩いていたハイカー・グループも巻道を使って妙見の頭はスルーしてました。「そのくらい展望の無い残念ピークなのか・・・」と思いつつも、ルートを短縮して時間的に余裕のある私はとりあえずピークを踏むことにしました。
そして、程なく山頂に到着。
すると、何と言うことでしょう!
山頂からは北から東にかけての遮るものの無い展望が広がっていました!
特に、奥多摩エリアの石尾根以南の山々が全て見えます!
奥多摩方面には、奥多摩湖も見えていました!ここから奥多摩湖が見えるっていうことは、奥多摩湖からも妙見の頭が見えるってことですね?!
いやー、良いものを見せてもらいました!大満足で妙見の頭を下ります。
妙見の頭からゴツゴツした岩の道を下っていくと「賽の河原」そこを過ぎると「親不知の頭」に到達します。
親不知の頭から、更に大菩薩峠への泥道を下っていくと「牛の寝通り」と言われる尾根の全景が見えました。ここは紅葉の時期にとても素晴らしいと評判で、何度か計画しているのですがいつも天候不良となってしまい。。今年こそは紅葉最盛期に小屋平→小菅の湯の縦走路を踏破したいな。。
大菩薩峠(介山荘)が見えてきました。
大菩薩峠に到着です!
ここにトイレがあるので用を済ませ、更にその先にある「熊沢山」に登っていきます。
熊沢山も妙見の頭に劣らずの「マイナー・ピーク」ではありますが、このピークも踏んでいくことにします。
目的は熊沢山山頂ではなく、山頂から石丸峠への下りでの眺望なんですけれどもね。
熊沢山への登りでは再度アイスバーン!既にアイゼンはザックにしまってしまったので、ここは凍っていない箇所に足を置き、両手で木の幹や根っこなども使いながら慎重に登っていきます。
そして眺望ゼロの熊沢山山頂に到着。
そこから石丸峠までの下りは葦原の中を九十九折で下っていく急登です。ここで自撮りしてみます。一見楽そうな下りに見えますでしょ?実際はここも「泥道」で非常にスリッピーで危険な箇所です。
下る途中からは小金沢山に続く葦原、雁ヶ腹摺山、富士山などが見えてきます。この開放的な感じが良い。
そして、石丸峠に無事到着です!
5. 石丸峠〜大菩薩峠登山口
石丸峠からは下山作業です。まずは富士山に別れを告げて小屋平に向かって下っていきます。
始めは平坦な道。明るいカラマツ林の中をどんどん歩いていきます。
しかし、その先には「泥濘の道」がありました。。急傾斜に差し掛かったところで足を置いたところが泥で滑り右足の脛を張り出していた木の根っこに痛打!我ながら完全に足の置き所を間違えたな、と後悔。。。
そしてなんとか小屋平に到着。
ここからまた登山道に入って上日川峠を目指すのですが、なにやら鳥の囀りが響いています。声のする方を観察したら・・・いました。
ホオジロは結構長い間枝に止まっていてくれるので、すこーし距離を詰めてから写真に収めました。まあそれでも豆粒大なんですけれどね。
小屋平からは一旦下り、沢を幾つか渡ってから緩やかに登り返していきます。
そして上日川峠からはまた下り。この道はとってもなだらかで歩きやすく、どんどんスピードを上げていけます。いつしか道は落ち葉に覆われていきました。
そして行きに入っていった丸川峠への分岐に到達。
更に舗装道路を歩きゴール!大菩薩峠登山口に戻ってきました!
・・・と、またしても鳥の囀り。これはホオジロのメスでしょうかね?
バス停にはシニアのご夫妻がバスを待ってました。聞くと「ザゼンソウ」を見に来たのだとか。写真も見せてくれましたが、確かに変わった形をしたお花ですねぇ。
暫くして塩山駅行きのバスが到着し、無事塩山駅に辿りつくことができました。そして、塩山駅からは歩いた大菩薩嶺の稜線が良く見えました。
6. まとめ
今回は雷岩からの定番構図は春霞によりちょっと残念な感じでしたが、周囲の山々をバッチリ見渡せて、また妙見の頭からの奥多摩方面の展望も得られて、満足して帰宅の途につきました。
でも、当初計画した「ハマイバBSへの縦走」も再度チャレンジしたいし、紅葉の時期には「牛の寝通り縦走」もやりたい。またまた歩きたいルートが増えてしまった山行でした(笑)
すっかり春の雰囲気になってきた山々ですが、まだ雪は融け切っておらず、朝晩の冷え込みも残っているので、暫くは「泥濘との格闘」も続くかもしれません。今後は「泥濘から逃げない」「より慎重に足を進める」ことを頭に置きながら、引き続き山歩きを楽しみたいと思います。
最後までご覧頂きありがとうございました!