山と写真と毎日と

アラフィフのおっさんが趣味の登山・写真・日常を綴るブログ。

娘の中学受験を通じて思うこと。

こんにちは、GreenFielderです。

今回は少し真面目に子供の受験について思うところを書いてみたくなり、筆を取りました。

私には現在高3の息子と小6の娘がおり、娘が今まさに中学受験の大詰めを迎えています。

ちなみに息子は中学1年の初期まではアメリカの学校に行っていたので、帰国後は公立の中学校へ行き、普通に高校受験をして大学の付属校へ進学できました。なので他の高3生が必死に共通テストに挑んでいる中、息子はグータラ生活を送っています(笑)

私は娘も普通に公立中学校に行き、高校受験をすれば良いと思っていたのですが、私の妻が小学校から私立学校に通っていたこと、住んでいるエリア(世田谷区)のママ友などの影響から、中学受験を強く望み、娘本人もお友達に影響を受けたようでその気になり、中学受験を決めました。

しかし、やはり最後の追い込みのこの時期になって、模試の成績が中々上がらないことや、本来遊びたい時期なのにお友達とも遊べない環境の中で、小学生ながらも色々な苦悩と戦っているようです。

昨年末から特別講習を受けに都心の校舎(塾の)に行く娘の送迎を担当してますが、時々ポツリと「もし全部落ちたらどうしよう」と言うようになりました。これだけ頑張ったのに、結果公立中に行ってまた高校受験したくない、と。

うん、パパもその気持ち、分かるよ。

でも、中学受験の結果で人生が決まるわけでは全くないし、これだけ真剣に頑張ってきたこと自体がいずれ将来に活きてくるんだよ。

・・・などと言ったところで、娘にはそんな将来のことまでは考えられません。彼女にとっては、「今そこにある危機」が大事なのですから。

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そもそも中学受験は首都圏と関西都市圏のブームであって、それ以外の地域ではとてもマイナーな選択肢ではないかと思ってます。

つい数日前に娘が最初の入試として受けた学校は、受験者数7800人を超えていました(当該学校が速報で公開していた情報を参照)。

ちなみにこの学校は日程が4つに別れており、上記はその第一日程のみ、定員140名で合格者数は4800人強。つまり実際にこの学校に進学するのは合格者の3%程度、と学校側が想定している、ということです。そんな数字を見たら、きっとこの記事を読んでくれている皆様も目ん玉飛び出るのではないでしょうか。私も試験会場への送迎をしましたが、それはそれは異様な光景でした。。

試験終了を待つ親御さん達。その数に圧倒されました。。

首都圏の過熱気味の中受ブームを端的に表す光景だったと思います。

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私自身は、小学校から大学に至るまで、全て公立校でした。そして、小中学校時代には、様々な家庭環境の同級生がいました。そんな同級生によって嫌な思いをしたりいじめられたことも有りましたが、それはそれで人生経験というか「世間への耐性」がついたのではないかと思っています。

高校・大学はそれなりに似た学力レベルの同級生が多かったものの、家庭環境は様々で、それはそれで良い経験になりました。

私立学校では、生徒の質も家庭環境も似たり寄ったりな生徒が多く、いわゆる「多様性」の良い面・悪い面を経験することができないのでは無いか、と思ったりもします。

社会人になれば、同僚、上司、社外の関係者、お客様、などなど様々な人との人間関係に巻き込まれます。そしてそんな中で良いことも悪いことも、時には苦痛に感じることもあると思います。そんな「多様性への許容度・耐性」というのは、子供のうちから経験的に学ぶことはとても重要だと思ってます。

話は逸れますが、私はあるブログ記事に触発されて見始めた、チュートリアル・徳井さんのYouTubeチャンネルを見てますが、その流れから以下のチャンネルに飛び、その中で徳井さんが吉本の同僚女性に発した言葉はとても良いなと思いました(どんなセリフだったかは以下☟を見て下さい)。子育て中のお母様には見ていただきたい。

m.youtube.com

・・・本題に戻りますと、、

つまり公立学校で多様な生徒たちに囲まれることで、幼少の頃から社会勉強ができる、というのが私の持論なのですが、妻にはそれが通じず、また中学受験を通じて得られる何かもあるのだろう、と娘の中受を受け入れました。

でも、ここにきて娘の苦悩を言葉の端々から感じるにつけ、「やはり小学生には過度なプレッシャーなのでは?」と思うに至りました。

このプレッシャーを経て得られる経験は、どのみち社会人になっても避けて通れない経験なのでは、と。

子供には、それぞれの年代でしかできない経験があると思います。何より「体作り」「興味を向ける選択肢の多様化」「多様性への耐性作り」が子供には大切だと思っていて、それは大きくなってからでは得られないと思うのです。少なくとも中受で得られる経験では無いのかな、と感じてます。

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私は小・中・高・大と、いずれも「のほほん」と過ごしてきました。でも、その中でも実はいろんな経験をしていて、全ての経験が結果として社会人生活に活きていると思えます。それら「良い経験」の中に、残念ながら「受験勉強」というのはありません(誤解なきよう補足しますと、あくまで私の場合であって、受験不要論を唱えるつもりは全くありません)。

ある意味で受験勉強のカテゴリーで、自分にとって良い経験だと思えるのは、高校受験のために自ら親に申し出て通った塾での経験が有ります。

この塾は地域では有名な「スパルタ塾」で、夏期・冬期合宿では「テストで一問間違えるごとに一回ビンタ」みたいなこともやっていて、今では考えられない塾でした(笑)

ガンダムアムロじゃないけど「親父にもぶたれたことないのに!」と思った塾生もいたのではないでしょうか(笑)

そんな環境下でも耐えられる「耐性」が、社会人になってからも活きたと思ってます。

・・・またまた脱線してしまいました。。

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なんとなくまとまらない中身になってしまいましたが、この記事の結論としては、「中学受験は必要とは思わない。でも娘がチャレンジしていることは最大限サポートしてあげたい」です。

米国赴任が種々事情により遅れた結果、娘の中学受験を見届けることはできるようになりました。そして娘が入試の付き添いとして妻ではなく私を指名してくれた(実は息子も高校受験の付き添いに私を指名。理由は、、ご想像にお任せします 笑)ので、彼女の物理的、精神的なケアを「さりげなく」やって、本人が納得できる受験結果になるようにお手伝いしたいな、と思っています。

 

最後までご覧頂きありがとうございました!

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