山と写真と毎日と

アラフィフのおっさんが趣味の登山・写真・日常を綴るブログ。

「高校登山部員増加」と「強い公立進学校登山部」の理由を考えてみる。

こんにちは、GreenFielderです!

前回はちょっとシリアスな記事になってしまい、気分が暗くなってしまった人がいたかもしれません。。

今回は趣を変え、ここ数日でふと見つけた(山好きとして)ちょっと嬉しいインターネット記事を二つをご紹介します!

「高校登山部」ネタが、しかも2つもほぼ同時にネットニュース欄に飛び込んできて、どうしたことかと驚きましたが、これもAIのチカラですね(笑)

他の人のネット記事欄には、こんな記事なかなか登場しないと思います(ちなみに私のニュース記事欄には、地方の山岳遭難のニュースもきめ細かく出てきます)。

 

1. 高校登山部員増

まず一つ目はコチラ☟

toyokeizai.net

なんと、高校登山部の部員が増えてるというのです!

元高校山岳部(私の学校では「山岳部」という名前に誇りを持ってました 笑)の私としては、当時の同級生からの見られ方(「普段何やってるの?」「階段上り下りって楽しい?」「山登って何が楽しいの?」)で悔しい想いをしていた分、ここにきて登山部員が増加してきている、という事実は存在価値が見直されているのかな、と喜ばしく思っています。

でも、何故ここにきて部員数が伸びているのでしょうか?

記事の中では、「自然に対する意識の高まり」みたいな高尚な理由も書かれてますが、私は違うような気がします。

以下は私が想像する理由です

若年層のアウトドア・アクティビティへの関心の高まりYouTubeInstagramの影響?)

漫画のチカラ(最近流行りの「山と食欲と私」「ヤマノススメ」などなど、若い人たちにもかなり読まれてますよね。)

他のメジャー・スポーツとの違い(補欠はいない。運動神経だけではない。相手は自然。)

最近の登山ブームがシニア層から若年層に降りてきて、しかも部活での「競争」や「運動神経による優劣」が比較的少ない登山部は、元々高校の部活では高いポテンシャルがあったのだと思っています。

ただ一方で、まだまだ高校生は「自然に浸ることの素晴らしさ」みたいなことが分かるような境地には至らない年代だとも思うんですよね。

以前、高校山岳部時代の友人と話して、私が「子供達が登山に付き合ってくれない」と愚痴を言った時にその友人は言いました。

「子供の頃から登山とか自然とかに興味がある方がおかしくない?」

・・・確かにそうだな、とえらく納得しました。

私が子供の頃、親から「山登りに行くぞ」と言われて嬉しかったかな、と思うと、そんなことは無かったと思う(笑)

子供達には、他に面白そうなことが沢山ある中で、「山に登りたい」なんていう子はある意味変わってるのかも。ましてやこのデジタル社会、更に子供たちの誘惑は増えていて、登山なんてますます興味の薄い分野だろうと思います。

それが徐々に変わってきているのか?

まあ確かに変わってきているのかもしれませんが、そもそもの高校登山部人口が少ないのです。高校登山部員の増加が「世の中の大きな変化」とはとても言い難いでしょう。記事で見ても、「増えてる」と言ったところで絶対数としては1000人前後の話ですからね。

でも、少しでも高校の部活から登山を経験する人が増え、登山や自然の知識をしっかり学んだハイカーが増えていくのはとても良い傾向だと思っています。

 

2. 強い公立進学校登山部

さて、続いての記事はコチラ☟

news.yahoo.co.jp

一応私も当時埼玉県の「進学校」と言われる県立高校に入学し、男臭い山岳部に入った人間としては嬉しい記事です(当時も今も、埼玉県の「進学校」と言われる県立高校は男女別学です)。

*私の高校山岳部時代の話は☟の記事でも綴っています!

onedayhike.hatenablog.com

安達太良山での冬山合宿にて

そういえば、当時うぶ(?!)だった私は、近くの県立女子校登山部との「合同山行」に心の中ではしゃいでいたのを覚えています(笑)

ちなみに、この記事を読んでくださっているみなさんの中で、インターハイに「登山の部」があるのを知っている方はどれだけいるんでしょう?私も実は山岳部に入部して暫くは、インターハイに行ける部活動であると知りませんでした(笑)

ちゃんと県予選があって、当時埼玉県予選はルートが毎年固定されていて、秩父の「川又」というところを起点に、十文字峠を経由して、埼玉県最高峰の「三宝山」、「甲武信ヶ岳」、「雁坂嶺」を縦走して雁坂峠から川俣に戻る周回コースを2泊3日で歩くコースでした。ニュース記事にもある通り、評価基準は単に「コースタイム」だけでなく、「テント設営」「食事の調理」なども評価されての総合順位で争われてました。インターハイに進めるのは一位のみで、一度もインターハイに行くことは有りませんでしたが、今でも県予選は良い思い出です。

ところで、公立高校の登山部が目立つのは、当時から変わっておりません。

上述の通り、インターハイも「コースタイム」だけではなく総合評価で順位が決まる上、評価対象に「気象予想」なども含まれるので、所謂地学的な知識も必要で、「体力」「運動センス」では勝ち抜けないのです。

なので、公立・私立問わず、進学校の登山部が強い傾向になるのかも。もっというと、登山部で得る知識って、実は地学の勉強にもなるんです!(よって私は「地学選択」でした)

更に、こちらもニュース記事にもあるのですが、登山部のインターハイは「地味」(笑)甲子園のような「宣伝効果」は無いし、そもそもインターハイに出られるような生徒を中学から「ヘッドハント」できるわけでも無いので、結果的に「文武両道」を重んじる伝統的な「公立進学校」が強くなるのは当然なのかも。

これまた記事にある通り、登山を通じて体は鍛えられ、一定のサバイバル能力も身につく一方で、勉学に充てる時間も十分確保できます。私も当時、平日は放課後1〜2時間の部活動をやって、その後は高校の図書館で勉強する日々でした。

長い休みは「山行合宿」で山の中にこもり、コアな山仲間と充実した日々を送れていた気がします。男子校の山岳部で、「女性の誘惑」も有りませんでしたので(笑)

ニュース記事の内容からかなり脱線した結論になりますが、私は今このように大事な趣味となっている「登山」のきっかけを作ってくれた、高校山岳部での経験にはとっても感謝しています!

残念ながら、自らの子供の「登山部への誘い」には失敗しましたが、みなさんのお子さんには、是非登山部入部をお勧めしたいと思います。

 

最後までご覧頂きありがとうございました!

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