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アラフィフのおっさんが趣味の登山・写真・日常を綴るブログ。

インバウンド向けガイド講習会に参加してきました!

こんにちは、GreenFielderです!

11/12日曜日、Tokyo Mountain Tours (TMT)のお誘いを受けて、インバウンド向けガイド講習会に参加させて頂きました。

以前の記事で、このTMTの活動内容につき高木さんのお話を伺った話を書かせていただいておりましたが、今回は、TMTさん主催で外部講師を招いてのインバウンド向けガイド講習会の座学編でした。

(以前のTMTに関する記事はコチラ☟)

onedayhike.hatenablog.com

高木さんにお誘い頂いた際には1月からの米国赴任が決まっていたので「他の方にお譲り下さい」とお伝えしたのですが、枠が空いていたこともあり、「赴任先でTMTを紹介していただければ良いので」と受け入れてくださいました。

本当はこの座学の後に「実地研修」も有るのですが、そちらは参加できるか分からず、まずは座学にお邪魔した次第です。

「インバウンド向け(英語)ガイドになるための講習」というよりは、インバウンドに関する最新状況や、インバウンド向けガイドを個人でやる場合のノウハウ、みたいなことを外部講師である(株)ジェイノベーションズの大森さんに講義頂き、「目から鱗」なお話も聞くことができたので、是非皆さんにもご紹介したい!ということで、高木さんにもご了解頂き記事にしております。

前置き長くなりましたが、では早速!

 

1. 立川の講習会場へ

11/12、私は娘を塾に送り出した後、急ぎ中央線快速で立川に向かいました。

今日はTMT主催のインバウンド向けガイド講習会。せっかく枠を空けて頂いたのでなるべく遅れずに参加したかったのですが、講習会開始の10時には間に合わず、10:15頃に会場に到着。

実は私、立川に来るのは学生時代以来です。当時私は体育会テニス部に所属し、一時は関東学生連盟の幹事(大学から1名ずつ徴用される)をやっていて大会運営などをやらされていたのですが、とある大会の会場が立川だったのです。

あれから約30年が経ち、立川駅前は完全に「別の街」となっておりました!

多摩モノレールの高架脇を歩き会場へ

会場のある「Green Springs」の入り口。

駅前は完全に「都会化」していて、周辺にまでいろんな商業施設が広がっていました。
会場のあるGreen Springsという商業コンプレックスにはお洒落なお店やレストランが沢山!立川、住むにも環境良さそうです!

なお、お昼休憩時に分かったのですが、このコンプレックスにはフリーに使える椅子やテーブルが幾つもあってリモート・ワークなどに最適な環境だな、とも思いました。

 

2. 参加者

今回の講習には、私を含め10名強の方々が参加されていましたが、後でお話ししたら、既に「通訳案内士」の資格をお持ちだったり、自らツアーを企画・運営していたり、ライターだったりアートディレクターだったり、と既にある意味「有資格者」であったわけです。

私のように「全くの素人」は、他に1〜2名しかおらず、少々肩身の狭い思いをしましたが、気にせず会話に入り込んでいきました(笑)

 

3. 最新インバウンド事情

それではここで、講座の中で得た知見を共有させて頂きます。

・今日本は国をあげてインバウンドの取り込みを行っていて、目標は2030年までに年間6000万人達成だそうです。コロナ明け、VISA要件緩和、円安、等の追い風で、昨年で既に3800万人を達成しているそう。確かにここ1年で見かける外国人旅行者の数は急増した感が有ります。私は仕事柄、為替レートにはかなり敏感で、外国人観光客の増加も「間違いなく円安効果だ」と思ってましたが、VISA要件緩和なんてなされてたんですね。知らなかった。。

・オーバーツーリズムについて。昨今の(外国人のみならず日本人も含む)観光客の激増で混乱・疲弊しているエリアがいくつかあるとか。お話を聞いていると、最近流行りの「聖地巡礼」のような自然発生的な観光需要の増加によるケースが多いような印象を受けました。例えば「スラムダンク」の聖地となった「江ノ島電鉄鎌倉高校前駅」。聖地巡礼は地元にカネが落ちない(記念撮影して去っていってしまう)のも問題、とのことでした。

SNS等で「フォトスポット」や「聖地」の情報が瞬く間に拡散される時代。地元の人すら知らないのに突如観光客が押し寄せるのは悪いことばかりではないですが、それによる経済効果がしっかり地元に還元されることが大事なんだと実感。

ちなみに富士山もオーバーツーリズムの代表格ですね。関連記事はコチラ☟

onedayhike.hatenablog.com

・狙いはインバウンドの中でも富裕層旅行者なんだそう。富裕層の定義は、「一日に100万円近く消費してくれる旅行者」ですって。一般庶民の私にとっては遠い世界のように思えてしまいますが、実際に海外の旅行客の中には、一泊ウン十万円の宿に泊まり、一人ウン万円、ウン十万円の食事をする人達がいるのは知っていました。もはや日本の観光業のこれまでの常識、「最高のサービスを最低料金で」みたいな発想は捨て、「最高のエキスペリエンスを相応の対価を以て提供」という方向に舵を切るべきなのだと思います。

・「宿泊施設マッチングサイト」として一躍名を馳せたAirbnbが、個人のツアー企画を登録でき、個人で有償ツアーサービスを提供できるんだそうです!皆さん知ってました?こちらの内容については次の4項で詳しく説明します。

・他にも興味深いお話をたくさん聞くことができました!私にとっては全くの異業種で、聞くこと全てが新鮮で楽しかった!こういう講習会にお誘い下さった高木さんに感謝です!

 

4. 個人でインバウンドツアー企画ができる!

さて、先ほども触れた個人ツアー企画登録のお話。

簡単に仕組みを説明すると、いわゆる「マッチング・ビジネス」の一形態で、個人でご当地ツアーを企画したい人と、当該エリアに旅行して素敵な「エキスペリエンス」を経験したい人とをマッチングさせる仕組みと理解しました。

Airbnbのマッチングサイトの中で、世界で最も参加者が多く、評価も高いツアー企画の一つが、米国ハリウッドの「ハリウッド看板まで歩くツアー」だそうで、日本でも幾つものツアー企画が高評価を受けているそうです。例えば「日本刀の研ぎ体験ツアー」とか、「築地・浅草ツアー」とか。

講師の方曰く、ここでも「集客のコツ」みたいなものがあるそうで、詳細は割愛しますがある意味YouTubeやブログとも似た世界(誰でもマネタイズできるがこれを本業として稼ぐのはとっても大変)だと感じました。でも、リタイヤ後にガイドを始めるなら、とっかかりとして入り易いのかな、とも。

でも、日本でこれを始める場合は注意!日本の「旅行業」資格が必要と判定されないような工夫が必要だからです。大事なのは「旅行者(つまりツアー参加者)の移動手段を有償で請け負わないこと」。つまり、現地集合・現地解散のツアーにするか、「移動は自己負担で」の条件付けが必要ということです。逆に言えば、そこを気を付ければ、個人でのツアーガイドの道が開けるということです!

私が考えている「ハイク・登山系ガイド」となると、別の資格、若しくは資格者並みの知識と経験が必要となりますが、いずれにしても、私の中でボンヤリとしか描けていなかったガイドの道に光明が差した気がしました。

・・・あ、ちなみにAirbnbは既に新規ツアー登録申請は打ち切っているそうです。。別のマッチングサイト("Get Your Guide"、"aviator"など)ではまだ申請可能なようですが、私が現職を引退する頃にはこういう仕組みはまたガラリとその姿を変えていることでしょう。。

 

5. グループ・ディスカッション「立川をインバウンド向けにどうアピールすべきか」

講習会は一方的に「聞くだけ」ではなく、ある課題に関するグループ・ディスカッションも幾つか有りました。その一つが本項のタイトル。

立川の何が「売り」なのか、それをどうアピールすべきか、についていろんな意見が出されましたが、そもそも立川を良く知らなかった私にはとても参考になりました。

ディスカッションの中で知ったのは、

・店舗、レストラン等が充実していて立川の中でほぼ完結できること

・ソラノホテル、オーベルジュ・トキト、等の富裕層向けに使えそうなホテルがあること

東京 立川のウェルビーイングホテル【公式】SORANO HOTEL

【公式】Auberge TOKITO / オーベルジュときと -立川から世界へと旅立つオーベルジュ-

・都心は元より、西多摩、奥多摩へのアクセスもし易い地理的特性

昭和記念公園多摩川など自然も近いこと

国営昭和記念公園公式ホームページ

などなど。グループの皆さまは良くご存知でした。

グループとしての結論は出しましたが、私の個人的インバウンド向け立川アピールのキャッチコピーは、「質の高い東京旅のハブとして、『私だけの旅』のお供に」、、とその時のメモに走り書きされてました(笑)

 

6. まとめ

講習会を通じて、これまで知らなかった観光ビジネスの最前線と、異業種の皆様との交流など、とっても意義深い機会となりました!

あらためて、お誘い頂いたTMTの高木さんに御礼申し上げます!

 

最後までご覧頂きありがとうございました!

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