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アラフィフのおっさんが趣味の登山・写真・日常を綴るブログ。

富士山「弾丸登山」というメディア報道に思う事。

こんにちは、GreenFielderです!

この夏、ネットニュースに溢れる「富士山弾丸登山」の文字。

最近では、あの野口健も一言モノ申したとか。

野口健、富士山「逆ギレ迷惑客」に怒りの提言 「夜中の弾丸登山を全面禁止に」「時間外の侵入者を逮捕できないか」(J-CASTニュース) - Yahoo!ニュース

これに関して思うところあり、一つ記事にしてみようと思います。

きっかけは、私の好きなオオツキさんの↓の登山ブログ。

syumatsu-yama.net

この記事を読んで、ほぼ8割方賛同しました。そして、筆者の「アンチテーゼ」的な記事を読み、益々ファンになってしまいました(笑)

メディアを賑わす富士山の弾丸登山。これを無謀にトライする人々を非難する記事が多いのですが、まずこの「弾丸登山」という表現はどうなんでしょうか?

登山界隈では聞かないのですが、富士山に限って言うと、「夜間に登り始め、日の出前に山頂に到達し、御来光を拝んだらそのまま下山する」ことのようです。登山界隈の用語で言うと、「ナイトハイク」「朝活」ということになるのかな?

でも、上述のブログで筆者(オオツキ氏)が言うように、「弾丸登山」は別に夜を徹して山頂に達すると言う意味ではないはず。あくまでも富士山特有の、且つ「悪事」というニュアンスを多分に含んだメディア用語だと理解してます。

で、メディアは「弾丸登山=悪」と非難していて、公式にも夜を徹しての登山は危険だ(特に富士山では)という論調が多く、実際に富士山吉田口五合目にもそのような看板があるようです。

でも、本当にそうなんでしょうか?そこには沢山の「前提条件」が有りますよね?

登山というものは、プロ・アマ問わず、①十分な装備、②十分な準備、③天候、の3つが成否を左右します。成否というか、それ以前に「登山を楽しめるか」という観点でも上記3点は必須条件だと思います。

私は実は、若気の至りで、大学生の時に雨具すら持たず富士登山をしたことがあります。同行した高校山岳部の同級生からかなり非難されました。結果的に山頂付近で雨に降られ、麓で同級生に言われて買った簡易雨具を使っても体が濡れ、冷えて、辛い思いをして下山した記憶が有ります。

そう、こういう人が責められるべきで、弾丸登山自体には罪はないと思うのです。

私のナイトハイクはまさに「弾丸登山」に当たるわけですが、目的が「山頂でのブルーアワー」なだけに、天候が悪ければ計画しません。

そして、今の私なら、好天予報でも万一天候が崩れた場合に備えて、雨具や防寒着を必携してます。そして何より深夜に登山することのリスクを鑑みて、かなり慎重に登ります。経験が無い道の悪いところはナイトハイクしません。そういった準備と心構えができている人については、それが富士山であっても大きな失敗はしないでしょう。

逆に準備も心構えも無い人は、日中の登山であっても、小屋泊登山であっても、非常に危険だと思います(先日テレビで見た「サンダルで登る人」とか論外です)。

つまり、「弾丸登山」を責めるのではなく、「準備と心構えが足りないハイカー」を責めるべきでは無いか、と思うわけです。

日本人的感覚だと、どうしてもあのような報道が頻出すると、「弾丸登山=悪」を信じてしまいます。そして、私が好きな登山スタイルそのものが否定的に見られてしまうように思えてしまいます。

でも、そうじゃないよ、ということを分かってもらいたいな、と思いこの記事を書きました。

「弾丸登山はやめましょう」では無く、「富士山は観光ついでに登れるような山ではありませんよ」が正しい警告だと思っています。

皆さんはどうお考えでしょうか?是非ご意見お聞かせください。

最後までご覧頂きありがとうございました!

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