こんにちは、GreenFielderです!
今年は春・夏に慌ただしくなった仕事の関係で、殆ど山に行けてませんでしたが、その案件が一段落し(詳しくは↓の記事をご覧ください)、久々の登山に繰り出すことになりました!
登山復帰第一戦は、結果的に我が愛しの丹沢となり、しかも復帰第一戦のはずがいきなりのナイトハイク。。何故そうなったかも含めてご紹介していきます!
今回の山行記事は「風景編」、次回に「生き物編」の二部構成で書きますのでお付き合いくださいませ。
1. 計画段階
振り返れば、前回の「登山」は日光・半月山に登った5/4以来です。なんと長い間登山からご無沙汰していたことか!
当然体は完全に「山仕様」から遠ざかり、筋力はガタ落ちです。。なので、復帰第一戦は無理せず近場の慣れた山で、と思い、奥多摩か丹沢かのどちらかに照準を絞りました。
予定日は8/20。当日の天気予報(ハイカーの間では有名なYamaYama GPVとSCW)を数日前から頻繁にチェックします。すると、何となく奥多摩は午後に降雨予報。丹沢も晴れはしないようですが、降雨予報は無く、雲量も少なそう。復帰第一戦で雨に降られるのは勘弁なので、なんとなく「丹沢かなー」と考えました。
そして、何気なく「日の出日の入りマップ」も眺めてみました。すると、ある事に気付きます。
「檜洞丸からだと蛭ヶ岳から朝日が昇ってくるのでは?!」
つまり、「ダイヤモンド蛭ヶ岳」!こうなると、私の心は一つです(パンチ佐藤風味)。
「行き先は檜洞丸に決定!」
しかし、檜洞丸山頂に日の出前に到着するなら、ナイトハイク確定となります。
「おいおい、復帰第一戦だぜ?いきなりナイトハイクはリスキーだろ!」
「大丈夫大丈夫!檜洞丸はもう4回も登ってるんだぜ、道は慣れてるよ!」
「ていうか、そもそも夏の丹沢はヒルの餌食だぜ。それでもいいのか?」
「ヒル?あんなもんはただ血が出るだけで問題無いし、西丹沢ではヒル被害は少ないはずだぜ!」
(注)ヒルについては過去に東丹沢でヤラれた「血の日曜日事件」の写真がコチラ↓
二人の「私」がせめぎあいましたが、やはり貴重なイベント「ダイヤモンド〇〇」の誘惑には抗えず。。
ナイトハイクとなれば、テントでも無い限りは「カーシェア運用必須」です。早速Timesカーシェアで新松田のカーシェアを予約、後は檜洞丸登頂後の下山ルートをどうするか。
「・・・ちょっと欲張ってみようかな。。」
とYAMAPで登山ルートを作成していくと、最終的に大室山も登頂する超野心的な計画が出来上がっていました(標準コースタイム11時間超!)。
・・・まあそんな計画が達成不可能なのは分かりきってるのですが、当日の体の状態で下山路は柔軟に変更することに。
そしていよいよ出発の夜です!
2. アプローチ(西丹沢VCまで)
まずはいつも通り小田急で丹沢方面に向かいます。家から新松田までは1.5時間。そして、通常の日中日帰り登山なら、ここからバスに揺られて1時間、なのですが、今回はここからカーシェアで一路西丹沢VCへ!
深夜0時ちょうどに到着すると、先客は二台のみでした。そして到着後頭上を見上げると一面の星!でも、少しでも寝ておかないと、と星空撮影の誘惑に負けないよう1時間ほど仮眠しますzzz
3. ナイトハイク
1時のアラームが鳴り、そこから支度をし、おにぎりでエネルギー補給し、トイレを済ませて1:30に行動開始です!
つつじ新道登山口までの途中にはキャンプ場があり、まだ長い夜を過ごすキャンパー達の灯りが光る脇を通り過ぎていきます。
この時、そしていつもナイトハイク前に考えるのは、「暗闇と熊の恐怖」です。
ナイトハイクで得られる山頂でのブルーアワーの展望が大好きなのですが、やはり暗闇の中を一人で登っていくのは怖いものです。
そして、つつじ新道の登山口に辿り着くと、こんな看板が。。
「熊出没注意」と熊のイラストが更に恐怖を増してくれました(笑)ここからは熊鈴を絶え間なく鳴らしながら登っていきます。
途中「ゴーラ沢出合」で沢を渡る必要があり、増水を心配してましたがいつもと変わらぬ水量で、普通に飛び石を伝って渡ることができました。
そして、そこからいよいよ本格的な登りです。最初は調子良かったのですが、徐々に息が切れ始め、且つ足も踏ん張りが効かなくなってきました。ただでさえ足元が暗くて体がグラつくことが多くなるのに、こんなに踏ん張れないと転倒や滑落の危険が増します。ここは慎重に、ゆっくり行かなければ!
最後の木階段は、数段上がっては深呼吸、を繰り返しつつ何とか頂上手前の木道までやって来ました!当初予定通り4:30には頂上に着きそうです!
4. ダイヤモンド蛭ヶ岳?!
苦戦しましたが4:20に何とか頂上に到着です!
重たいザックを山頂のベンチに投げ下ろして、休憩もそこそこに「蛭ヶ岳撮影スポット」に向かいます。山頂から30mほど下ったところにある「青ヶ岳山荘」の辺りが障害物の少ない蛭ヶ岳展望を得られる場所です。
早速そこに三脚とカメラを設置。
このブルーアワーの空の色合い。これを見るために夜中苦労して登って来たわけです!
蛭ヶ岳を望遠。シルエットか美しい。
ここで蛭ヶ岳山頂のアップ写真を載せておきます。その理由は後程。
カメラをセットして10分くらい経ったら、なんか急にガスってきた。。
あれれれーっ??
辺りはガスに覆われてしまいました。。折角苦労して登ってきたのに、最初の10分でおしまい?!
青ヶ岳山荘もガスに包まれていきます。。
失意の中、トボトボと山頂に戻り、漸くベンチに腰掛けて息を吐きます。「少なくともブルーアワーは見ることができたんだから、良しとしよう!」と自分に言い聞かせながら。。
・・・でも、なんか背後が明るくなってきたような気が。。
振り返ると、、
あーっ、太陽が出てきてるじゃないか!!しかもガスによって太陽の輪郭がくっきり見える!
望遠で太陽を観察してみると、、
・・・なんとなーく右下にシルエットが。。
これは雲?それとも・・・
!!!
再び蛭ヶ岳展望スポットにカメラを抱えて駆け下ります(危険なので良い子は登山道を走らないようにしましょう)。
微かに蛭ヶ岳のシルエットらしきものが見える・・気がする。
再び太陽をアップ。
こ、これは・・・?!(海原雄山風味)
さあ皆さん、先程の山頂シルエットのアップ写真と見比べてみてください!
太陽の右下に写り込んでいるシルエットは、きっと蛭ヶ岳山荘の屋根ですよね?!
そうです、「ダイヤモンド蛭ヶ岳」を(勝手に)認定します!!(笑)
その後もガスのフィルターが掛かった太陽をみつめます。これはこれで幻想的で良き。
青ヶ岳山荘にも陽の光が当たり始めました。
薄っすらガスをまとった木々もしっとりして良い感じ。
再びガスが濃くなってきたので再び山頂に戻ろうと木階段を上がっていくと、そこには「孤高の朽木」が。これまた絵になりますねぇ、撮影が捗って仕方ない。。
するとまたガスが取れてきて空が青くなってきましたよ!
5. 光芒!
山頂に戻り、山頂標識もパシリ。斜光とガスでいつもとは違う山頂標識に見えます。
そして太陽の方向を見ると・・・これまた幻想的!
うわーっ!凄い光芒!
美しい・・・。
こんな光景を独り占めできる喜び。
いつの間にか山頂付近はすっかりガスが取れて、今度は眩しい太陽と雲海に浮かぶ丹沢山塊が。
「目が、目がぁぁぁ!!」(ラピュタ風味)
眩し過ぎて目とカメラセンサーに良くないので視線とカメラを南側に向けると、そこには同角の頭?の姿。ガスをまとってちょっと神々しい。
6. ブロッケンwith影檜洞丸?!
さて、蛭が岳方面の展望を十分満喫したので、次は大室山へと続く登山道を少し下り、展望スポットへ向かいました。
すると、北側からまたガスが流れてきて展望を遮ります。
富士山もガスであまり見えず。。
でも、ガスの切れ目には大室山や、
富士山が姿を現します。
・・・ふと下方を見ると、「ブロッケン現象」が出現!
ご存知無い方の為に、ブロッケン現象は自らの背後から太陽が照り、自分の正面にガスが漂っている場合に現れる現象で、原理としては虹と同じですが、自らの影の廻りに円形の虹が見えるところが特徴です。
特に今回は、私が檜洞丸の山頂付近にいたこともあり、私自身の影と合わせて「影檜洞丸」もブロッケンの輪の中に出現!これはかなり珍しいのではないでしょうか?
それにしても今日は「光芒写真」を撮るのに絶好のシチュエーションでした!
7. 夏ですねぇ
そんなこんなで写真撮影に夢中になっていたら、結局3時間以上も山頂に滞在していました。。完全にスタミナ切れになっているのに気付き、持ってきた糖質(おにぎり・いなり寿司)を全て胃におさめたところで、本日初めて他のハイカーさんが登頂してきました。男女お二人の登頂記念写真を撮ってあげて(若干余計なお節介だった雰囲気でしたが気にしない 笑)、私は山頂を後にします。
下山ルートは、自分の疲労度を考慮してピストンに変更。これにより、普通に下山すれば昼前に登山口に到着できることになるので、かなり気持ちに余裕ができました。
登山道周辺の生き物たちの写真を撮りつつ、ゆるりと下山していきます。すると、木々の間から富士山が顔をだしてくれていました。
それにしても、湧き上がる雲が完全に「夏の顔」になってますねぇ。
野鳥の囀りやセミの音を聴きながら、無事ゴーラ沢出合まで下りてきました。
行きは飛び石で渡渉しましたが、あまりに気持ちよさそうな流れなので、持っていたサンダルに履き替えて水の中をじゃぶじゃぶ渡渉。気持ちイイ〜!
疲れた足がキュッと締まる感じが最高です!
登山靴を履き直し、緩やかな深緑の小径を歩き、、
最後の谷を下って、
無事下山!
西丹沢VCまでテクテク歩いていくと、キャンプ場周辺の沢には沢山の人々が楽しんでいました。
8. 巨大建造物(オマケ)
その後車を走らせて「ぶなの湯」で温泉に浸かりリフレッシュ!
そのまま新松田駅へ向かったのですが、途中に巨大な建造物が出現!
これ、新東名の高架橋の建設中なのですが、よくこんな工法を思いつきましたね。
両側から橋脚を伸ばして繋げるのかぁ。。
こりゃ巨大建造物マニア(=ワタシ)には堪らんですな。
9. まとめ
完全にバテバテのお恥ずかしい山行でしたが、個人的には大満足でした!
なお、快晴の日の檜洞丸からの展望がどんなものか知りたい方は、↓の記事でお楽しみください。丹沢山系では蛭ヶ岳に次いで私が好きな山です。
これから少しずつ距離・標高差を伸ばして体力を付けて、更に登山を楽しみたいと思います!
なお、次の記事では「生き物編」として、この山行で出会った生き物達をご紹介していきます!
最後までご覧頂きありがとうございました!
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