こんにちは、GreenFielderです。
今回は、再び山関連の記事です。
皆さんは「本を読みたいな」と思った場合に、まずどのジャンルの本が頭に浮かびますか?
私の場合「ノンフィクション又は事実に近い小説」が第一候補です。
推しのノンフィクション作家は何人かいますが、特に推したいのが沢木耕太郎さんです(学生時代、「深夜特急」にハマり、その後他の沢木さんの作品も読み漁りました)。
更に言うと、大学の先輩でもあったりします(笑)
沢木さんのノンフィクションの何が良いかというと、なんというか、書きっぷりが「沢木節」なんです。そして、ものすごく取材してることがよく分かるのです。つまり、取材の中で、よく主人公である当人から記憶を引き出している、と感じられる「臨場感」があるのです。
そして、そういう沢木さんのノンフィクションの良さが凝縮されているのがご紹介する「凍」です。
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「凍」は、日本を代表するアルピニストである山野井泰史さんと、同じくアルピニストで奥様の妙子さんが2002年に挑んだ、ヒマラヤ・ギャチュンカンでのアプローチ、登攀、登頂(泰史さんのみ)、奇跡の生還、その後を克明に描いた作品です。
私は山野井夫妻の超人的な経歴もさることながら人柄も好きで、大ファンです。でも、その人柄から、「きっと取材は大変だったろうなー」とも思います。山野井さんは自らの登攀の過程を克明に記憶している方であるのはいろいろな書物で書いてあるので知っていますが、その「記憶の引き出し」から、余すところなく中身を取り出せるところが沢木さんの凄いところだと思っています。
実はこの山野井夫妻のギャチュンカンの話は、別の方のノンフィクション作品や、山野井さんご本人の著書でも触れられているのですが(それら作品については別に書きたいと思います)、私には「凍」が一番好きな「山野井ギャチュンカン本」です。
是非読んでみてくださいね!
最後までご覧頂きありがとうございました。