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アラフィフのおっさんが趣味の登山・写真・日常を綴るブログ。

フォトコン審査員の眼力が問われるAI生成写真?!

こんにちは、GreenFielderです!

先週、通勤途上にでネットニュースを見ていたら、以下の記事が目に止まりました。

video.yahoo.co.jp

これ、具体的にはソニー主催のフォトコンだったそうです。

ドイツの写真家さんが、意図をもってAI生成画像をフォトコンに応募したところ、当選してしまったとか。

この写真家さんは、以前よりAI生成画像とそれ以外でカテゴリーを分けること、そしてAI生成画像か普通の写真かを見極めることの重要性につき主催者側に訴えていたものの、反応が無かったとか。

で、結局この写真家さんは当選したものの受賞を辞退したそうです。

この一件、いろんな点で意味深いと思ったんです。

 

①AI画像生成能力の高さ

こちらの記事に掲載されている、そのドイツの写真さんのAI生成画像、はっきりいって有名な写真家さんが撮影したと言われると、「なるほど確かに」と簡単に騙されそうな写真です。少なくとも私のような素人にとっては。

AIで画像を生成する方法は全く分からないのですが、ネット上の情報からこんなものを勝手に作ってしまうんでしょうか?

そこはエンジニア気質(実際は事務屋ですけど 笑)の私としては、どんなアルゴリズムを組むことによってそんなことができるのか、どの程度の「学習」をコンピュータにさせているのか、非常に興味深い。

 

②AI生成画像と普通に撮影された写真との判別の難しさ

これもまた実際のところは分からないのですが、きっとこのドイツの写真家さんは、ポッと生成された一枚を応募したのではなく、AIがランダムに(適当に?)生成した何枚かの画像から、「きっと審査員も見抜けまい」と思った写真を投稿しているのであろうと思います、というか思いたい。

AIが審査員の眼を欺くような画像をどんどん生成できるとしたら恐ろしいですからね。。

でも、いずれにしても審査員の眼は欺いてしまったわけです。

フォトコンの審査員は、それなりに眼力がある方々だったのだろうと思いますが、流石に難しかったようですね。画像だけを見て、それがAI生成だと見抜けるほど分かりやすいものでないことは間違いないでしょう。

いくら「AI生成写真部門」などというジャンル分けを行ったとしても、「ヒト撮影部門」にAI生成画像をこっそりしのばせれば、結局見抜けないんだからあまり意味がないような気がします。やはりこれからは「審査員の眼力」が問われそうです。。

 

③所謂「フェーク情報」に対する世間の認識をあらためて問われている

今回の一件より前に、とあるテレビニュースで落合陽一氏が洪水のフェイク写真を披露したことが有りました。

これはSNSなどで自然災害の様子をフェイク写真で大袈裟に見せて記事のPV数を伸ばそうという輩が少なからずいるからSNSの画像情報を鵜呑みにするな、という警告の意味でご本人自ら作成した画像だった訳ですが、確かにリアルに見える「大洪水」の画像でした。

フォトコンで審査員を欺くなんていうのは可愛いもの(?)ですが、自然災害のフェイク画像は災害発生地区の避難方針や災害救助活動を誤った方向に導く可能性のある犯罪行為だと思うのです。

そんなフェイク画像を作り出せてしまうAI、そしてそれ以外にもChatGPTの「フェイク、アンサー」など、AIの能力が及ぼす負の影響が大き過ぎるのではないかと危惧します。

*こんな(↓)記事も有りました。しっかり負の影響が出てますね。。

なぜAIは嘘をつく Googleは株価急落、Zillowは巨額損失:日経ビジネス電子版

 

人間の高度な判断力に依拠するAIのフェイク情報の未来に一抹の不安を覚えるのは私だけでしょうか。。

 

私は、写真撮影を趣味とする人間として、撮影した時の感情を見る人に感じてもらえる、「人間らしい」写真を撮りたい、と強く思ったニュース記事でした。

 

最後までご覧頂きありがとうございました!