山と写真と毎日と

アラフィフのおっさんが趣味の登山・写真・日常を綴るブログ。

奥多摩・川苔山に登ってきました。〜野鳥と滝とビールに出会う旅〜

こんにちは、GreenFielderです!

漸く当ブログの本来のテーマ「山」に戻ってきました!

米国出張もあり1ヶ月振りとなった登山は、奥多摩の川苔山に行って参りました。

帰国してからは日本の自然に飢えていたようで(笑)、日曜日がフリー(家族予定無し)と分かり、即計画を立てました。

エリアは「近場」ということで、丹沢・中央線沿線・奥多摩、の中から奥多摩をチョイス。昨年7月以来の奥多摩山行です。

エリアが決まったところで、次は「山・ルート」ですが、こちらは「下山後に奥多摩駅近くのVERTEREで IPAと鳥唐揚げで〆る」計画は決まっていたので(笑)、駅から歩ける山々の中から川苔山を選びました。

*VERTEREとは以下のお店です。ここのクラフトビールと鳥唐揚げが大好物なのです。

verterebrew.com

実はこの川苔山、2年ほど前にも同じルートで登ったのですが、その後台風の影響で川乗橋ルートが長らく閉鎖されていました。それが半年ほど前に開通していたので、あらためて登ってみることにしたのです。川乗橋ルートは「百尋滝」に端を発する素敵な渓流沿いを歩けるんですよ!

前回と違い、今回はストイックに山頂を「攻める」のではなく、写真を撮りながら鈍った体をほぐす程度の「ゆるハイク」程度の気持ちで挑んだのですが、、川苔山はそんな甘えを許さない中々の難路でした。。

 

1. 奥多摩駅から本仁田山へ

奥多摩駅からおはようございます。

今回は「近くて遠い駅」奥多摩駅にやって参りました。都内とはいえ、家からは2時間半近い道のりです。

川苔山の利点は、奥多摩駅から直接登れること。なので本数の少ないバスの時間を気にせずスタートできます。

駅から歩いていくと、林道に入る前から早速野鳥達が出迎えてくれました。

これはツグミかな?

ハクセキレイ

更に歩いていくと、橋の上から「要塞」が見えます。奥多摩名物の奥多摩工業氷川工場です。前も写真撮ってますが、ついまた撮ってしまいました(笑)

要塞のような石灰石工場。

そして暫く林道を登っていくと、沢沿いの建屋が有ります。ここから本格的な登山道です。

川沿いの建屋。

この登山道は、「大休場(おおやすんば)尾根」と言って、奥多摩三大急登(*)にも数えられます。

(*)諸説有り、数えない場合も有ります。

とにかく急登。アキレス腱とふくらはぎにキます(笑)

そして、杉林を過ぎるといつしか広葉樹が広がってきます。ここまで来ると、最初のピーク、本仁田山(ほにたやま)の山頂は近い。

 

2. 本仁田山山頂直下での野鳥達との出会い

山頂までの最後の急登を登っていると、枯れ木の中から「コンコンコン」という音が聞こえてきました。しかも複数箇所から聞こえてきます。これは明らかにキツツキ系の鳥がいますね。そっと音の方に近付いてみます。すると、コゲラとは明らかに違う大きな鳥が!しかも赤い頭!これはアカゲラかな?

オオアカゲラ(オス?)

オオアカゲラ(メス?)

これまで見たことのあるコゲラのような忙しない動きをせず、じっくり枝に嘴を叩き込んでいました。

後から登ってきた家族連れから、「あの鳥は何ですかね?」と聞かれ、「多分アカゲラではないでしょうか」と答えたものの、本当にそうかは分からず・・。

*後で調べたら、「オオアカゲラ」のようです。

他にも小鳥達が沢山いて、シジュウカラゴジュウカラにも会うことができました!

シジュウカラ、ぷっくり丸くてかわいい。

これは?

きっとゴジュウカラですね。私のお気に入りの野鳥の一つ。

この辺りは野鳥の憩いの場なんですねー。ここで30分ほど時間を費やしてしまいましたが、その価値は有りました!

 

3. 本仁田山山頂からの富士

さて、野鳥観察を堪能したら、あとは本仁田山山頂を目指すだけです。程なくして山頂に到着です。

本仁田山頂。

山頂からは富士山の頭が顔を出していてくれました(頭が顔を出す?!)。

富士山と、三頭山?

ここで暫し休憩。富士山をじっくり見てから出発です!

 

4. 苦難の鋸尾根

さあ、ここからが本日の核心部、「鋸尾根」です。その名の通り、ギザギザの尾根筋を歩きます。

はじめは大きく下り、鞍部に下りたらそこから激しい急登。鋸尾根には4つのピークがあって、川苔山に向かっていく場合、IV峰からI峰に向かって行きます。

鞍部付近から川苔山。

IV峰への急登。

IV峰の登り途中で本仁田山を振り返る。

・・・随分と下ってきたんですね。。

ちなみに川苔山は本仁田山より150m程高いので、下った分+150m登り返すことになります。

・・・もちろん分かってますよ?(強がり)

まずはIV峰着。

IV峰の標識。

そして少し下ってまた激登り。

そして、III峰着。

III峰の標識。

もうこの時点で太腿の筋肉は乳酸で溢れかえっています(笑)

そして、II峰着。もう写真を撮る気力は無くなっていたようで、途中の写真は有りません。

II峰の標識。

そしてなおも下った後の激登り。もう勘弁してほしい。。

そして、息も切れ切れ、足ガクガクで漸くI峰に到着!キツかった。。

漸くI峰着。

 

5. 川苔山山頂

私の前回の記憶では、ここを過ぎると穏やかな道になるはずでした。確かに最初はなだらかで広い道だったのですが、その後無常にも大きな段差の木階段が。。無理矢理足を上げて登っていくと、漸く山頂前のなだらかな道に。

こんな道が続くと思ってたのですが、そうは問屋がおろさない。

漸くなだらかに。

そして、最後のビクトリーロード!

ラストスパート!

そして遂に川苔山山頂に到着しました!

山頂着!

いやー、本当にキツかった。。1ヶ月超のブランクもあって、かなりの難路に感じられました。

そんな山頂からは、前回見ることのできなかった大展望が広がります。

奥多摩の山並み。左奥の高いピークが雲取山

そう言えば、2年程前に三ツドッケから長沢背稜を歩き通して雲取山を通り(巻道)、鴨沢まで歩いたなー。当時はよくやったと自分を褒めてあげたい(有森裕子風)。

枯れ木の合間からその他の山々を見渡しました。

3つのピークで三ツドッケ。

蕎麦粒山。山頂直下の急坂がエグい。

これは上越国境の山々?

山頂でおにぎりを頬張り、同じルートで登ってきたご家族の記念写真を撮ってあげたりして、いよいよ下山です!

 

6. 百尋滝

川苔山山頂からは、ほぼひたすら下りです。快調なテンポで歩を進めていきます。

下山道。

すると、沢の音が聞こえてきます。そこからいくつかの階段を降りて行くと、おもむろに大きな滝が現れます。百尋滝です。

百尋滝。

先週までは完全な氷瀑だったようですが、気温が上昇して、今は周囲に名残があるだけ。私がいる間にも、溶けて剥がれた氷の塊が豪快な音を立てて落ちていました。

そのかわり、午後の日差しを浴びた滝には虹が掛かって綺麗。

滝に掛かる虹。

あとは、滝壺の周辺に残る氷の造形をうまく撮れないか試行錯誤します、、が、失敗。。

うーん、

違うなぁ。。

よく写真家の作品にあるような、「氷の芸術」的なやつを撮りたかったんですけどねぇ。。

 

7. 下山、そしてVERTEREへ

では、下山しましょう。ここからはずっと緩やかな沢沿いの道を歩いて行きます。

なだらかな山道。

このルートはずーっと沢のせせらぎの音と水流から出るマイナスイオンを浴びながら歩けるので気持ち良いんです。

ずっと沢沿いを気持ち良く歩ける。

途中に立派な滝も。

 

途中にある滝も見ながら、距離の割にあっという間に川乗橋バス停に到着。バスもタイミング良く来てくれて、順調に奥多摩駅に戻ってきました!

さあ、あとは最終目的のVERTEREに突入!

VERTEREの門構え。

この何とも和な門構えがまた良い。店内に入り、早速IPAと鳥唐揚げを注文し、お疲れ!

喉も胃も満たされて、気持ち良く帰宅の途に着きました!

喉乾き過ぎ、腹減り過ぎで、飲みかけ&食べかけを激写。。

結果的に、前回の同じルートでの登山時より2時間半ほど余計に掛かりましたが、でも内容は今回の方が充実してました!

ストイックにひたすら先へ進むよりも、こちらの方が楽しい。暫くは近郊の低山でも楽しめそうです。

 

最後までご覧頂きありがとうございました!