山と写真と毎日と

アラフィフのおっさんが趣味の登山・写真・日常を綴るブログ。

私の登山スタイル〜その2「ソロ登山」

こんにちは、GreenFielderです。

前回リストアップした項目を改めておさらいです。

1. 日帰り、山中泊無し(禁止?!)

2. ソロ登山主体

3. ロングルート

4. 写真撮影が捗る山・ルート・時期・時間帯

5. ストック使わず

6. スポーツスパッツは履く

7. 飯はコンビニおにぎり

8. 行動色は飴類とエナジー系ゼリー

9. コーヒーはドトールのドリップ式

前回は一つ目の「日帰り、山中泊無し」につき背景・趣旨を書きました。今回は二つ目について書きたいと思います(自己紹介の延長という割に長くなってすみません・・)

 

2. ソロ登山主体

高校山岳部時代は、当然ながら集団登山です。何故か当時の山岳部は顧問が5人もいて(単に登山が趣味のおっさん達が多かっただけ、とも言います 笑)、時には顧問と参加生徒が同数、なんていう山行も有りました。

集団登山、それも同世代の仲間との登山は、それはそれで楽しかったのですが、30年以上経って登山再開すると、すぐに「ソロ登山」がしっくりくるな、と思いました(元々登山仲間がいない、という噂はここでは触れないこととする 苦笑)。

ソロ登山は、最初からスタイルとしたかったわけでは有りません。ネット上でも、やれ「ソロ登山は遭難すると死亡率が高い」とか、やれ「パーティーで登れないのは社会性がないからだ」などの意見が飛び交います。

しかしながら昨今、老若男女問わずソロ登山派が増えているのも事実。そして今はそういう方々が増えているのも理解できます。

それはおそらく、加藤文太郎(*1)や、山野井泰史(*2)や、ヒロシ(?)の影響だけでは無いと思っています。間違いなくソロ登山のメリットは有ります。

(*1) 新田次郎の「孤高の人」、ぜひ読んでください!

(*2) 沢木耕太郎の「凍」、ぜひ読んでください!

これも既にネット上に溢れている情報では有るのですが、私の中でのソロ登山のメリットは、以下の3つです。

①直前まで行き先を日和れる

「私の登山スタイル〜その4」で説明する予定ですが、私なりに行き先毎にテーマが有ります。例えば富士山周辺の山なら「朝焼けの富士を愛でる」、奥秩父なら「朝露に濡れしっとりした苔の芸術品を探す」、奥多摩なら「霧に包まれた沢や滝を五感全てで味わう」などです。ちなみにアルプスならやはり「山頂からの360度の展望」ですね。

そして、直前まで天気予報(使っているのはyamayama GPV(*3)とSCW(*4))を睨みながら、そのテーマがハマる天気になりそうな山域を見極めます。そして、前日になっておもむろに「よし、ここに決めた!」となるわけです。

(*3)(*4) どちらもそのままググったらすぐにサイトが見つかるはずです。いずれも天気予報サイトですが、特にSCWは予想される雲の位置・動きが地図上で分かるサイト、yamayama GPVも同じデータを使ってますが、こちらは有名どころの山毎に詳細な予報が分かるサイトです。合わせて使うとかなりの精度で翌日の雲の動き、位置が当たるので重宝してます。なお、「登山」「天気予報」「サイト」をキーワードにググると、より詳細な解説があるブログにヒットしますので興味のある方は是非!

当然、候補山域ごとにアプローチの方法は計画しておくのですが、最終的に山域を決めてから、家族に行き先を告げてすぐに出発、となるわけです。先日も1週間前に北アルプスを行き先候補とし、2日前の天気予報で北アを諦め、その時点のSCWで晴れそうなエリアを物色、福島県北部は晴れるかもしれない、ということで急遽行き先候補を安達太良・吾妻・磐梯のいずれかに変更、そして前日に「日の出時間帯に最も晴れそう」な磐梯山に決定しました(そして実際に山頂付近で素晴らしい日の出を見ることが出来ました!)。

しかし、そんなやり方は(よほどこの方法論に賛同してくれる人とでない限り)パーティー登山では不可能ですよね。

②自分のペースに合わせて歩ける

私は、別に他の人より登山のペースが異常に速いわけでも遅いわけでも有りません(どちらかと言えば早い方だとは思いますが)。そして、パーティーで登る場合に他の人のペースにイラッと来るほど短気でも有りません。実際に、家族や会社の同僚と登山したこともあり、その時は相手のペースを何度も確認しながら、それに合わせるようにペースは調整していました。

しかし、そういう時は、例えば印象に残る風景がある場所でゆっくり時間を使って写真撮影をしたり、そういう箇所で時間を取れるように景色が変わらない樹林帯は飛ばす、山頂に雲が掛かる前に登頂するため急ぐ、といったペース変更は難しくなります。私の中では、ペース変更の余地は、③につながる重要な要素です

もう一つあるのは、「私は下りがかなり早い」ということです。私は登りは大好き(とっても疲れるけど)ですが、下りは好きではありません。特にピストン山行での樹林帯の下りは面白みを感じません。もちろん道中にも美しい苔、木漏れ日を浴びた新緑、沢の美しい流れ、など見どころは散りばめられています。ただ、それ以外のところは駆け抜けてしまいたくなります。そして、下りが早い(だいたい標準コースタイムの60〜70%で計算できる)分、ルートを長めに設定できる(=行程に自由度が増す)のです。

しかし、おそらくこれも下り激速な人とならパーティーで達成できるでしょうが、そうでなければ下りでスピードを出すのは危険ですし、そんな危険を冒してまでペースを合わせて欲しくも無いわけです。

③自然をじっくり感じることができる

前提がパーティー登山だと、登山計画を安全サイドに寄せる必要が有ります。例えば、パーティー全員が安全に歩けるルートにする、エスケープしやすいルート設定にする、下山時間もかなり早めに設定する、ペースは標準+αにする、などです。そして、計画通りに下山できるかを見極めるため、常にパーティーの状態を確認する必要も有ります。これはパーティー全員の安全を担保するためには重要です。ただ、そうすると、行動中も意識が人に向かってしまい、周りの豊かな自然風景をじっくり眺めたり、道端のちょっとした花・昆虫を発見したり、といったことが難しくなってしまうのです。ソロ登山では、どっぷり自然に浸って歩き、そして立ち止まることができます

と、3点書きました。自分で読み返しても、かなり自己中ですよね 笑

でも、それが私の登山スタイルです。

あ、もう一つソロ登山で良いことが有ります。それは他のソロ登山者との語らいです。私は結構人見知りで、誰しもに声を掛けるわけでは無いのですが、山頂などで「肌の合いそうな」ソロ登山者がいる時に一言「良いですね」と声を掛けます。すると相手も素敵な笑顔で「そうですね」と返してくる。それだけでしっかりその場の感覚は共有できてると(何故か)確信できてしまいます

その一つのやりとりで終わることもあれば、そこから話が弾むことも有ります。一度はそのまま下山して一緒にビールで乾杯し、その後も繋がってるハイカーさんもいます(人見知りなのに 笑)。

 

最初に書きました通り、ソロ登山は危険度が高いのも事実なので、皆さんにお勧めするものでは有りません。あくまで「私のスタイル」としてのご紹介でした!勿論、山岳保険にも加入してます。

 

次回は「その3」について書きたいと思います。