こんにちは、GreenFielderです。
今回は滝子山から下山までをお話しします!
山頂で会ったご老人との謎な会話とは?!
【山頂での不思議な老人との会話】
滝子山山頂に到着し、かなりシャリバテ気味だった私は、いつもの通り購入していたおにぎりを頬張ります。
うーん、絶景の中で食べるおにぎりはいつも下界の10倍はうまい!
そうこうしていると、何やら大きな声を出しながら到着した老人とその仲間(?)が到着。
さっき途中で追い抜いてきた人達です。
その後の会話から、ご老人は「モウリ」さん、付き添い(?)の女性は「アカイ」さん、もう一人の男性はご老人の息子さん、だそう。
ご老人は頂上に着くなり私を見つけて、「そこのカメラマンさん!」と叫んで近づいてくる。
え、私ですかね?
「お兄さん、早いねー!いやー、この山頂はすごいね!」
「いやー、そうですね。」
「お兄さんはどこから来たの?ワシらは笹子峠の方から!お兄さんは?」
「あ、私は笹子駅からです。」
「あー、ワシらもそうだよ!ねぇ、アカイさん!?」
(遠くで目も合わせずうんうんと頷くアカイさん)
「お兄さん、立派なカメラ持ってるけど、写したげるよ!」
「いや、私自身は映らなくて良いので・・」
「えー?!そうなの?遠慮するなよー!」
「いや、ホントに大丈夫ですから・・」
「お兄さんは他にも色々登ってるの?最近はどこを登ったの?」
「えーっと、この前箱根あたりを・・」
「いい!それ良いよ!そしたらさぁ、今までで登った山で一番良かったのはどこ?!」
「えーっと、そうですねぇ、、南アルプスの南の方とか・・・」
「あああっ、それホントいいよ!あの、ほら、木曽駒ヶ岳とか、だっけ?」
(その後の会話で甲斐駒ヶ岳の間違いであったことが判明)
「じゃあさ、今まででイッチバン悪かった山は?!」
「・・・うーん、どこも登ったらそれなりに良い山でしたけど、、」
「いや、どっかあるでしょ?!もう二度と行きたくない、みたいなやつがさ!」
「うーん、まあガスガスで眺望がない時は面白くないですけど、、」
「まあそうだよねー!」
・
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(中略)
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・
「昨日は常念とか行くはずだったんだけどさ、なんだか燕とかで若い子が落っこちて死んじゃったってんで、行かなかったんだよ!で、北アルプスとかどうなの?!」
「そうですね、あまり行ってないですけど、針ノ木岳とかは良かったです。」
「針ノ木?そう、それがいいんだ!?おーい、アカイさん、ハチノキだってよ!調べといて!」
「あ、いや、針ノ木です。」
「え、針ノ木?あそう、アカイさん、ハリノキ!」
(遠くで目も合わせずウンウンと頷くアカイさん)
「ところでワシは横浜の方なんだけどね!お兄さんはどこ住んでるの?」
「えっと、都内です。」
「都内?ワシも生まれは渋谷なのよー!」
「それは一等地ですね。」
「まあ、今は住んでないんだけどね!そこに本家があってさー(以後の解説は省略)」
「お兄さんお幾つ?」
「まもなく50になります」
「そうかー、うちの息子は、いや、アイツなんだけどさー、もう40なんだけどお兄さんみたいに登れなくてね!」
「はぁ、そんなことないと思いますよ。」
「で、お兄さんはオーガタ?」
「???」
「あの、血液型!」
「ああ、A型です」
「なんだ、同じだよー!よろしくね!」
(と言って握手を求められる)
・
・
(中略)
・
・
「じゃあ、お兄さん、先に行くからね!仕事はそこそこにして、どんどん山登りなよ!あの、なんだっけ、ハチノキ?」
「いや、針ノ木です・・」
「え、ハリノキ?ハリノキだな?おーい、アカイさんハリノキだから。調べといてよ!じゃあね!」
・・・他にも書き切れないほど多数の質問を受け、会話してる間に30分近くが経ってました。。
このモウリさん(及び息子さん)とアカイさん、何故か登りは別行動をしていて、私はそれぞれ別々に抜いていったのですが、普通の尾根道歩きなのに何故かヘルメットをしてました。
3人が下って行った後も、この3人の関係が気になって仕方が無くなってしまったのは言うまでもありません。。
【天目山温泉へ】
さて、長居が過ぎました。
ここから大谷ヶ丸を通過、米背負峠経由で下山地点である天目山温泉に向かいます。
比較的なだらかなアップダウンで、既に疲れてる体にはちょっと応えます。
道中にはこんな小さな秋も。
傾き始めた日差しで森の中が良い感じ。
そして、大谷ヶ丸着!
森の中にひっそり佇む山頂ですが、なにげに滝子山より標高が高いという。。
ここからはひたすら下り。
最終バスの時間が迫っており、ダッシュで下ります(実は臨時便があったことは温泉に着いてから知りました)。
米背負峠からは沢沿いの下り。
こんな感じの苔生した道です。これがまた私好みなんです。
一気に下るとすぐに林道に。
ここからが長い。。
途中でススキと富士をパチリ。
そして、林道の途中にある、通称「真っ暗トンネル」を抜けます。
トンネルがカーブしていて、本当に真っ暗です!
今回は二度目なので、ライトも付けず突き進みます!
・・・怖かった。。
そして、無事終バス前に天目山温泉に到着!
ここで臨時バスがあることを知り、温泉に浸かることにしました。
温泉後のビールはサイコーでした。
温泉を出ると、山上には白い月が。
こうして、無事バスに乗って甲斐大和駅に向かいました。
なんと、武田勝頼!
ふむふむ、確かに武田勝頼自害の地は天目山麓だったとむかーし勉強したような?
ということで、最後まで好天に恵まれた今回の山行は無事終了です!
滝子山は、単なる富士展望台ではなく、渓流、広葉樹の森、苔、などいろんな魅力が有ります。更に、ルートも豊富!登りだったらアスレチック感溢れる「南陵ルート」もおすすめです!
(雨天や下りではおすすめしませんが・・)
皆さんも、この駅チカで魅力あふれる滝子山に登ってみてください!
最後までご覧頂きありがとうございました!