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アラフィフのおっさんが趣味の登山・写真・日常を綴るブログ。

天狗山・男山登山 〜前編:信州の奇岩の山頂で日の出と大絶景!そして環境問題を考える〜

こんにちは、GreenFielderです!

前回記事でお伝えした会社仲間との大菩薩嶺ゆるハイクを終えた私は、そのまま紅葉登山二日目へと突入します。

(大菩薩ハイクの模様はコチラ☟)

onedayhike.hatenablog.com

甲斐大和駅から中央本線の列車に乗り、向かった先は長野県の富士見駅。なぜ富士見駅かって?それはカーシェア制約によるものです。この日のカーシェアは、山梨・長野県内で殆ど空きが無くて、なんとか見つかったのがこの富士見駅前の車のみでした。

最近こうやって休日になると山間部にあるカーシェアの予約が取りづらくなってきてるんですよね。やはり皆考えることは一緒なのか。。

 

一日目の「大菩薩ゆるハイク」計画は迷うことなく計画しましたが、二日目の目的地は二つの候補地で心が揺れておりました。一つは以前の「紅葉登山候補地5選」の中にランクインしていた茅ヶ岳・金ヶ岳

onedayhike.hatenablog.com

そしてもう一つは長野県東部にある「天狗山」と、同じ尾根筋にある「男山」です。

茅ヶ岳・金ヶ岳は、昨年の同じ時期に登って、金ヶ岳からの下山路での紅葉があまりに美しく、再訪したかった山。そして天狗山・男山は登山ブログで「カラマツ黄葉で黄金色に染まる岩陵」というところに魅力を感じました。

・・・さて、どちらに登ろうか。。

出した答えは天狗山・男山でした。やっぱり同じ山の再訪より初めての山へ行きたい、という思いが強かったから。そして「もし時間が許せば足を伸ばして金ヶ岳も歩いてみよう」と考えました。

そんな熟慮の末に選択した天狗山・男山の登山はどんな結果だったのか!

 

1. アプローチ

11/3夜に中央本線富士見駅に到着。駅前にはあまりお店も人気も有りません。

そのままカーシェアへ進み車をゲットしてまずは近くのコンビニへ。コンビニ駐車場に車を停めてしばらく仮眠します。

そして、深夜を過ぎたら目的地である馬越峠へレッツゴー!

真っ暗でよく分からないまま、カーナビを頼りに車を走らせましたが、どうも八ヶ岳山麓の「八ヶ岳高原ライン」を走行していた模様。

これを抜けたら川上村に入り、峠道を上ると程なく馬越峠に到着!

三連休の中日でしたが、他に停まっている車は有りませんでした。ちなみに馬越峠には駐車スペースが2箇所、計7台分ほど有ります。

 

2. 馬越峠で星景写真チャレンジ

馬越峠に到着したのは5時前。既に東の空は若干明るくなってましたが、ここで新兵器の換算18mmレンズを持ち出して星景撮影にトライしてみます。

何せ開放F値1.7の明るいレンズ。試さないわけには参りません!乗ってきたカーシェアの車も構図に入れて、開けている東の空を15秒で撮影!

星とカーシェア。

おおっ、良いんじゃないでしょうか?

何度か撮影していたら、流れ星らしき光跡も!

右端に流れ星?

更に悪ノリして自分も入れてみる。ちなみに撮影中は15秒間置き物のように固まってました(笑)

星とワタシ。

 

3. 馬越峠〜天狗山

星景写真に夢中になってたら、時刻は5:20。ヤバい、日の出時間が迫っている!日の出予定時刻は6:10、標準コースタイムだと山頂まで50分。急いで身支度して出発です!

いつもの通り、ヘッドライト&熊鈴で急ぎつつ慎重に登っていきます。最初は中々急登です。

夢中で登っていくと、岩場から目指す天狗山の姿が。

天狗山。

そして、周囲の様子も朧げながら見えてきました。

北側ビュー。

北東側ビュー。

 

程なく山頂直下の急登の先に山頂標識を捉えた!

岩場の向こうに山頂標識。

そして山頂着。登山口から30分くらいで到達できました!

天狗山山頂着!

 

4. 天狗山山頂で御来光

ではお待ちかねの山頂からの暁の展望です!

まずは東側。奥秩父山塊方向の空がだいぶ明るくなってきてます。

東側。

北東側は、「佐久第一の山」二百名山御座山(おぐらさん)が、ちょうど空の色の分岐点になっていました。

北東側。

北側には佐久平。一番奥には浅間山の姿がシルエットに。

北側。

そして西側には八ヶ岳連峰が視野いっぱいに広がり、手前にはこれから向かう男山の姿。

西側。

更にその左、南西側には遠くに南アルプス北部の峰々が見えます。

南西側。

いやー、素晴らしい!
ボーッと静かな山頂でこの眺望を見入ります。
ここで超広角レンズでこの広大な眺望を写真に収めます。御来光前のえもいわれぬ空と雲の色付きが素晴らしい。

八ヶ岳連峰の上の雲。

ここで東の空に御来光。

御来光が八ヶ岳を照らし始めます。

八ヶ岳モルゲンロート。

南八ヶ岳の山々が赤く染まります。

男山も、奥の硫黄岳も。

男山と硫黄岳。

赤岳も山全体が「赤だけ」に?!

赤岳モルゲンロート。

遠く南アルプスも日が当たり始めます。

南アルプス北部のモルゲンロート。

その背後では、御座山に斜光が当たり神々しい。

神々しい御座山。

ここで南側に視線を向けると、直前まで迷っていた茅ヶ岳・金ヶ岳が静かに佇んでいるのが見えました。

茅ヶ岳・金ヶ岳。

随分日も昇りました。あまりの眺望の良さと、山頂独占の気分の良さについつい1時間以上滞在してしまいました。ボチボチ男山へ向かうとしましょう。

その前に幾つか自撮りもしておきましょう(笑)

 

5. 天狗山〜男山

まず天狗山山頂からの下り。殆ど垂直のような岩場を下り、崖をトラバースするなどして一気に標高を下げます。行く手には黄金色に染まった山肌。ワクワクしますね!

黄金の山肌。

・・・ちなみに今回はピストン予定なので、モリモリ下ったこの道は、後程登り返すことが確定しています。復路を考えると今から憂鬱です。。

天狗山本体を下り切ると、一時緩やかな道に変わります。振り返ると黄葉カラマツの先に、先程までいた天狗山が。

尾根筋の木々は、カラマツ以外は落葉してしまっていますねぇ。

暫く緩やか&小刻みなアップダウンの後に、天狗山と男山の中間地点にあるピークに到着しました。垣越山です。

垣越山山頂着。

ここは軽く小休止してすぐに行動再開!

 

6. 地球温暖化問題を考える
この辺りから南側斜面の様子が気になってきます。何故ならそこに巨大な太陽光発電設備があるからです。

南側斜面に現れる巨大太陽光発電設備。

この後の写真でも出てきますが、この自然風景・田園風景の中に忽然と現れる人工物には若干違和感を覚えます。「錦に輝く円形劇場」のようにも見えますが・・・。

ここで登山から離れて環境問題について書かせてください。

世の中、二酸化炭素排出増による「地球温暖化」危機が騒がれていますね。確かに、平成・令和に入ってからの天候不順や、氷河の減退など、目に見えて影響が現れているように思います。そして先進国で主張される「脱炭素」政策と、それに伴う各企業の「脱炭素ビジネス」の活況。一方で、脱炭素政策を推し進める「やり方」には一部で議論が有りますよね。

ここからは私の私見となりますが、「脱炭素=グリーン・エネルギー活用が正義」ではないと思っています。理由は、グリーン・エネルギーが環境影響ゼロというのはまやかしであるからです。

今脚光を浴びているのが「再生エネルギーの活用」と「二酸化炭素を排出しないエネルギーの活用」です。

まず再生エネルギー。再生エネルギー発電だって、環境影響ゼロでは有りません。太陽光発電設備は「作って設置する」過程で必ずエネルギーは消費されます。そして、昨今問題になっているのが「建設予定地の自然景観の毀損」。この川上村にある太陽光発電設備も景観を損ねていると思います。そして、場所によっては治水機能があった森林を切り開いて太陽光パネルを設置するケースもあるようで、その為に土砂が流出するなどの悪影響が発生する例もあるようです。

風力発電設備についても同様で、近年各地で「メガ・ウインド・ファーム」が建設されていますが、大抵風力発電適地は風が通り抜ける場所で、その多くは風光明媚な自然風景のある場所であったりします。なので、以前は「美しい自然風景のある場所」だったのが、そこに巨大な風車が立ち並ぶ風景に変わってしまった名所もあると思います。このようなケースによって、今でも事業者、自治体、住民、環境団体が各々の立場を主張して争っているケースがあります。

太陽光・風力いずれのケースでも、そこにあった自然が失われることで、単なる自然景観への影響だけでなく、二酸化炭素を吸収してくれる植物そのものが失われてしまうことも忘れてはいけない点だと思います。

「じゃあ原子力発電が解なのか?」というと、それはまた別の問題があるのは皆さんご承知の通りですし、化石燃料に頼る方式に戻るのも違いますよね。

何が言いたいかというと、地球温暖化問題は斯様に複雑な問題をはらんでおり、単純な答えは無い」ということを皆さんが知っておくことが大切だ、ということです。

偉そうなことを言っているこの私も、エネルギーを消費するばかりの人間です。でも、そういう課題を知らないよりは知っているべきであると思いますし、知ることで意識できることはあると思ってこのようなことを綴った次第です。

・・・本当はこちらの記事でサクッと男山登頂まで書こうと思っていましたが、変なところで熱くなってしまいました(笑)

なので、男山登頂と復路のお話は次回記事とさせて頂きます。

 

最後までご覧頂きありがとうございました!

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