山と写真と毎日と

アラフィフのおっさんが趣味の登山・写真・日常を綴るブログ。

初夏のセントラルパークを再訪!② ~脱走フクロウに遭遇!~

こんにちは、GreenFielderです!

実は、昨日帰国しました。何やら「一旦帰国」ということになっておりますが、久し振りの日本はやはり落ち着きます。

さて、今回は、セントラルパーク訪問(前回記事はコチラ↓)の後編です!

onedayhike.hatenablog.com

 

1. Tutle Pondにて

"The Lake"、"The Ramble"を経て"Belvedere Castle"という小高い丘まで達した後、下って"Turtle Pond"の畔まで降りてきました。"Belvedere Castle"から見下ろした際には、殆ど鳥は(冬には沢山いた水鳥含め)見えませんでした。果たして何かいるのでしょうか?!

池の畔にあるビュースポットに辿りつくと、そこら中にカメさん達が池の中や岩の上にたむろしてました。まさにTurtle Pondの名に相応しい(笑)その中には幼い子亀達も沢山いて、池の中を好き勝手に泳ぎまわって親亀を振り回してました。人間と一緒ですね(笑)

そして、カメに紛れて置物のように動かないカワウ(ウミウ?)が一羽。

何気に端っこに写っている、カワウを見上げる子亀が可愛い!

そして、そこにいたバード・ウォッチャーの女性たちの会話に耳を傾けてみると、、どうも何とかという鳥がすぐ横の大木の中にいるようです。

どれどれ、どこにいるのかな・・・?

あ、なんかいるっ!ととっさにその鳥の方にカメラを向け連射!

・・・したのですが、なんとシャッター速度優先モードを解除してしまったままで、ボケボケの写真になってしまいました。。

でも、この鳥のシルエットから、これはもしかして「ヒメレンジャク(Cedar Waxwing)」ではないでしょうか?!レンジャク科の鳥は、ニコニコさんのはてブロで写真(↓)を見て憧れの鳥だったので、これはバッチリピントの合った写真が撮りたい!

kinokon1220gmailcom.hatenablog.com

ということで、ここで30分近く粘りましたが、如何せん高い木の上を好む鳥らしく警戒心も強いようで、撮れたのはこれだけ。。

ピントは最大限合わせたつもりですが、如何せん距離が遠すぎてですね・・・(言い訳)

 

2. Jacqueline Kennedy Onassis Reservoirにて

さて、更に北に向かって歩きます。北には以前も訪問した大きな溜池、"Jacqueline Kennedy Onassis Reservoir"の西岸を歩きます。相変わらずマラソンをしている人々に逆行する時計回りです(笑)

こちらも冬には沢山いた水鳥たちは殆どいませんでした。唯一撮れた水鳥はこの写真に小さく写っている一羽だけ。。

それでは池を離れて次にいこうかな、と思って歩いていた瞬間、突然目の前を黄色い鳥が横切っていきました!

「これって例のアメリカムシクイなのでは?!」

渡り鳥のアメリカムシクイは、6月には殆どニューヨークに居ませんが、中には留まっている個体もいるそう。これは何としても写真に収めたい!

辺りを注意深く見まわしていたら、今度は黒とオレンジの鳥がシュッと小径の脇の大木の中を飛び去って行きました。

「これはもしや2種類のアメリカムシクイ?!?!」

その大木を注意深く眺めていると、鳥の巣のようなものがぶら下がっていました。

「おおっ、これは何とラッキー!もし子育てをしているのであれば、この巣を観察していれば必ず餌を取った親鳥が戻って来るはず!」

そして、私はマニュアルフォーカスでその巣に照準を合わせ、ひたすら親鳥が戻ってくるのを待ちました・・・が、中々戻ってこず、ファインダーから目を離した隙に親鳥が舞い戻ってきてシャッターチャンスを逃す、という悪循環。。更に、ずっとカメラを持ったまま同じ体勢でずーっと待っているので、手が攣りそうです。。

「・・・待てよ、そういや俺、三脚持ってんじゃん!」

そうそう、すっかりその手が有るのを忘れてました。三脚にカメラを固定して巣にピントを合わせて置けば、来た時にシャッター押すだけで良かった(笑)

早速三脚・カメラをセットして待つこと数分、遂に親鳥が飛んできました!

そして次の数分後には再び親鳥が!

・・・待てよ、鳥の種類が違うんじゃない?!

・・・だって、上の写真は喉まで黒いよね?下の写真は喉は黄色いよね?

・・・????

と、その時点では状況が飲み込めないままでした。でも、後で調べて解決しました。

この鳥は、メジャーリーグのチーム名でも有名な、Baltimore Oriole、つまり「ボルチモアムクドリモドキ」だったのです!雄の写真、雌の写真、巣の写真が全てこの鳥の特徴と合致しました!

ちなみにこの時優しそうなシニアのご婦人から「鳥を撮ってるの?」と聞かれ、そうなんです、と答えると、「良い写真が撮れるといいわね、頑張ってね!」との温かい言葉を頂きました。ありがとうございました!

 

3. Harlem Meerにて

さて、またも新たな野鳥に出会えて興奮しながら、私は更に北を目指します。

目指すはセントラルパークの最北端の池、"Harlem Meer"です。

ここにも野鳥がいるとの前情報が有り、且つ「セントラルパーク南北縦断ウォーク」を完結させるには避けては通れない(?)目的地なので、元々行くことを決めていました。

Harlem Meerへ向かう大きな道を歩いていくと、道端にバズーカ・レンズを構えた2人が道の反対側にある大木の上の方を見ながら話をしています。二人の脇に立ち、視線の先を見てみるのですが、鳥がいるようには見えません。

「何が見えるんですか?」と隣のバズーカ女性(?)に聞くと、「ほら、あそこ、あの太い幹のすぐ脇の、ほら、見えるでしょ?あの大きいの」と教えてくれました。で、見てみるものの、やっぱり大きな鳥がいるようには・・・

んんんっ?

あああああっっっ!!

フクロウだっっっ!!!

もう完全に木の枝だと思ってました。。それにしても、これだけ木から離れているのにこれだけ大きく見えるとは、かなりのサイズ!

・・・しかし、顔が無い。。そのバズーカ女性曰く、15分前まではこちらを向いていたそうなんですが、ついさっき向こうを向いてしまったそう。

「それでは」とみんなで木の反対側に回り込んでみたものの、、

やはり顔は見えませんねぇ。。

その二人のバズーカさんは既に顔も写真に収めていたようで、その後「グッドラック!」と言って去っていきました。私は背後から顔が見えないかとウロウロするも見えず。。諦めて元居た場所に戻ってみると、そこで観察していたカップルが「今なら顔が見えるよ!」と言ってくれて、慌ててカメラを向けてみると・・・

おおっ、顔がこっちを向いてる!

そして、閉じていた目も片目を開けて、、

更に両目を開けて、、

更に大きなあくびをした瞬間も捉えることができました!!

いつもフクロウ達の写真を見るとおちょぼ口に見えるので、「あんな小さい口でどうやってネズミとか食べるんだろう?」と疑問に思っていたのですが、このあくび写真で疑問が一瞬にして晴れました!

やはり写真が持つ情報量と説得力は偉大です。

その後来たバーダーさん曰く、このフクロウはきっと近くの動物園から逃げ出した本来北米にはいない種のワシミミズク(Eurasian Eagle-owl)」ではないかと。

数カ月前に動物園を脱出した後、セントラルパークの中で自由を満喫しているそうです。

「あなた写真撮ったんでしょ?照合するから見せて!」と言われ、写真を見せると、「間違いないわ!」と。ついでに口を開けた写真を見せたら「それはすごい写真だわ、どこかのコンテストに出したら?」とのリップサービスにホクホク顔になって、その場を後にしました(笑)

 

興奮冷めやらぬなか、最後の目的地であるHarlem Meerに到着すると、池の畔で何人かの人々が絵を描いていました。

その中の一人が通行人と会話しているのを聞くと、絵画教室だそうです。その方の写真を見ると、生徒さんとは思えぬ油絵で、思わず「写真撮って良いですか?」と聞くと快諾してくれました。コチラ↓がその写真です。

写真を撮ると、「私と絵の写真を撮ってくれる?」ということで、こちらも快諾して本人のスマホで撮ってあげると、とても嬉しそうにしてました!

 

こうして一通りセントラルパークを歩き通して満足した私は、公園の西北端にある"Cathedral Parkway - 110 St"駅でウォーキングを終了し、ペンシルバニア駅経由で無事ニューアークに戻りました。今回は冬には見ることのできなかった沢山の野鳥たちと出会うことができて、おまけに「脱走フクロウ」にも会うことができてラッキーでした!

また季節を変えてセントラルパークを訪れたいな、と思いました。できれば次は紅葉を見たいなぁ。。

 

最後までご覧頂きありがとうございました!