こんにちは、GreenFielderです!
今回は安達太良山を巡る旅の第二回です!
(第一回はコチラ☟)
ナイトハイクで安達太良山頂(乳首)に到着した後、稜線上の峰々を巡ります。
稜線上で待っていたのは、火山ならではのスペクタクルと強烈な西寄りの風でした。
1. 強風
前回記事では触れておりませんでしたが、安達太良山頂は強風が吹き荒れていました。
登っている時は暑くて脱いでいた防寒着(ウルトラライトダウンと防風用に雨具)を着込みます。
360度の展望を撮影しようにも強風の煽りを受けてカメラがブレるブレる。OMシステムの強力5段手ぶれ補正機能も役に立たず。。
岩陰で風を避けて休憩した後、乳首を後にします。
まず向かうは「沼ノ平」という爆裂火口を一望できるベストスポットへ。
この「爆裂火口」って、とっても男の子が好きそうな表現ではありませんか?だって「爆裂」ですよ?(by 男の子)
「乳首」に代表される、たおやかな女性的な側面と、「爆裂火口」という男らしい側面との両方を合わせ持つ、安達太良連峰の奥の深さ。これが良い。
話は逸れますが、昨今「男らしくない」とか「女々しい」とかいう表現を会社で使いづらくなりました。でも、敢えて言いますが、男性と女性って、やっぱり違うと思うんですよね。勿論「男性的な女性」とか、「女性的な男性」がいても良い。
米国のプロジェクトで多様な人々と付き合ってきましたが、付き合うにはその「違い」を認識・理解していた方が上手くいく。「差別」ではなく「Identify」することはとっても重要です。そしてそれぞれに良い所・悪い所がある。それで良いのではないでしょうか。昨今の「なんでもイコール」みたいなのはどうもね。。
・・・本題に戻りましょう。
船明神山への分岐地点に、こんもりとした黄土色の丘があり、こちらが沼ノ平ビューのベストスポットです。早速見てみましょう。
おおおっ、確かにこれはすごい!私のレンズでは全景が収まらないサイズです。
でも、ちょっとまだ日が当たっていないので、船明神山から戻ってきてからあらためて訪れることにします。
ちなみに沼ノ平の先に見えるガスだまりは秋元湖です。湖面に霧が出てるんですね。
秋元湖は裏磐梯の檜原湖や五色沼などと同様に磐梯山の水蒸気爆発により崩壊した山体の土石流により作り上げられた湖沼群の一つです。磐梯山の水蒸気爆発は1888年で、この時山麓の村が大きな被害を受け、477人もの犠牲者を出しました。
雲仙普賢岳の火砕流や、御嶽山の噴火など、やはり日本は地震と共に火山噴火の犠牲は避けて通れない国であることをあらためて感じます。
では船明神山へ参りましょう!
船明神山までは傾斜の緩い稜線を歩きます。そして、ここも沼ノ平側から爆風が吹き上げてきます。
振り返って安達太良稜線。一番右端、黄土色の三角形の丘が先程のビュースポット、そしてそのすぐ左のピークが矢筈森、左の高いピークは鉄山(くろがねやま)です。後でそちらも巡る予定です。
北方に目を向けると、奥には広大な吾妻連峰。この山塊にも多様な風景があり、是非(高校山岳部時代以来久々に)訪れてみたい山の一つです。
・・・って、実はこの後に訪れるんですけどね(笑)
2. 船明神山
緩い稜線を歩くと、すぐ船明神山に到着します。安達太良連峰の中ではマイナーなピークですけれど、そこからの眺めは素晴らしいですよ?
ほらっ!
なんとなく、この風景が四国の「石鎚山」の有名な写真に似てる気がする。
奥に磐梯山がドーンと聳えていて壮観です!
南側には安達太良の裾野とパッチワーク紅葉、その奥にある山塊は「大滝山」かな?その背後の雲海は猪苗代湖の朝霧、更に左奥に遠く見えるのがおそらく那須連峰。
周辺をウロウロしてたら手頃な岩があったので自撮り。今回の山行の中で好きな一枚。
磐梯山も昨年登りましたが、素晴らしかったですよ!特に裏磐梯の荒々しい山容は沼ノ平と同様の大スペクタクルです。
そして、そこからすぐ傍にあるこの岩峰が気になるので行ってみます。この岩峰から下っていくと沼尻登山口であるようです。
一度稜線方向に少し戻ってから、分岐で沼尻登山口方面へ。細い稜線を行くとすぐに岩峰に到着します。ピークを回り込むと小さな祠があり、そのあたりからの沼ノ平はこれまたすごい展望です!
まずは吾妻連峰。
そして歩いてきた稜線と、その奥に乳首。
そして安達太良稜線(牛の背)に至る稜線。
素晴らしい眺望です。これは是非皆さんにも直に見て欲しい。本稜線からほんの少し歩くだけですから、船明神山を訪れないのは勿体無い!
さあ、安達太良稜線に戻りましょう。
3. 矢筈森付近
沼ノ平火口壁を見ながら戻ります。
そして、あらためて沼ノ平ビュースポットへ。
まだ一部日陰ですが、まあ良しとしましょう。
では今度は鉄山方面へ。途中に「矢筈森」というピークが有るのですが、、ここで一段と風が強まりました。でも、稜線の両サイドはどちらも絶景です!風でブルブル揺れるカメラを力技で押さえつけつつ写真を撮ります。
更に鉄山に向かおうと、今度は「馬の背」と言われる稜線を歩こうとしますが、兎に角風が強い!下山予定時刻が迫っていて、この強風だと鉄山までの往復時間を巻くこともできそうにないので、今回はここで撤退することに決めました。
4. 下山へ
名残惜しいし、安達太良連峰の全てのピークを巡りたい(鉄山の他にも和尚山、箕輪山などが有ります)のですが、ここで安達太良とはお別れとなります。
牛の背から勢至平経由で下山します。下山前に沼ノ平をパチリパチリ。
秋元湖は霧が晴れつつありますね。
坂を下りながら乳首を振り返る・・・あれ?乳首が二つ?!
・・・なんというか・・コメントを差し控えます(笑)
反対側には矢筈森。今回はピークは踏んでません。
「石積み乳首」と二つの乳首。しつこい?(笑)
下ってきたら、紅葉が見え始めました。この右下の真っ赤な紅葉が印象的。
ここで本日初めて他のハイカーとすれ違いました。この時点で8:30からですから、まあそれが普通ですね。「この一本だけ赤いですねー」なんて会話をしてすれ違います。
乳首を望遠したら、本日「二番手」の乳首登頂者が。
ふと周囲に目をやると、鳥がいました。私が野鳥撮影モードに切り替えている間に飛び立ってしまい、後ろ姿しか撮れませんでしたが、これはホシガラス。
ホシガラス以外にも、小さな鳥達(おそらくシジュウカラ)が、この強風にも負けず稜線を飛び回ってました。
そして、いよいよ乳首も見納め。ちょうど飛行機雲が山頂を通過していったのでパチリ。
ありがとう、乳首。また会う日まで。
さて、ここからは山腹の黄葉狩りへと洒落込もうという算段でしたが・・・
ここからは次回記事でご紹介です!
最後までご覧頂きありがとうございました!
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