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アラフィフのおっさんが趣味の登山・写真・日常を綴るブログ。

フルサイズ機をレンタルして実感したメリット・デメリット(主観的&定性的コメント)

こんにちは、GreenFielderです!

これまでの記事にも登場しており既にご存じと思いますが、カメラとレンズをレンタルしてみました!

実は、日本でもカメラ機材のレンタルは未経験だったのですが、今回、しかもアメリカで初めてのカメラ機材レンタル体験です!そんな体験を通じて得たフルサイズ機と対応レンズとのメリット・デメリットを自分なりに書いてみようと思います。

 

1. カメラ本体

今回借りたカメラは、コンパクトフルサイズ機のソニーα7cです!

このカメラ、本当に小さくて軽い!私の愛機、OMシステムのOMD EM5 Mk3とほぼ変わらない重量感です。しかもグリップ部が大きい分、持ちやすい印象です。

アメリカ市場向けということもあって操作系は全て英語なのがちょっと面倒でしたが、慣れてしまえば用語もわかるので大丈夫。

 

2.レンズ

今回借りたレンズは以下の2本。超広角のシグマ14-24mm F2.8と、超望遠のタムロン150-500mm F5-6.7です!

いずれも15万円程度のレンズで、フルサイズ機用レンズとしてはそこそこお手頃な価格なのではないでしょうか(私の財布のことは考えないうえで、ですよ?!)。

なお、今回借りたカメラ本体・レンズを新品で購入すると、およそ50万円です。

・・・たけぇなぁ。。

 

3. メリット

では早速、実際に使ってみたうえでのフルサイズ機のメリットを述べていきます!

まずは、①なんと言っても暗所性能!

これは野鳥撮影をする方にはとっても重要な要素じゃないかと思います。野鳥は殆どが林の中、藪の中、などの暗い場所を好みます。これは外敵から身を守るうえでもそうなってしまうのでしょうが、これは撮影する側からは大きな課題になります。

野鳥は動きが速いので、シャッター速度は早くしなければならないのに、野鳥がいるところが暗い。そうすると、広角側に比べてレンズが暗くなってしまう望遠撮影において、明るく撮るにはISO感度を上げるしかありません。これが、MFT機だとそうはいきません。センサーサイズが小さい分光を多く取り込めないので、ISO感度を上げ過ぎると写真がノイズだらけで後処理すらできない画像になってしまうのです。

普段MFT機を使っていた私には、ISO感度12800なんて想像だにできない世界でしたが、フルサイズセンサー搭載のα7cでは撮影画像の程度も全く問題無く、現像時に暗部を持ち上げても崩壊しない画像品質でした。

次に、②クロップ機能で1.5倍望遠撮影が可能!

これ、フルサイズ機ならではのメリットだと思ってます。

普通、フルサイズ機に今回のように500mm望遠端のレンズを付けると、当然500mmの焦点距離となります。でも、フルサイズ機には「クロップ撮影機能」というのがあって、この設定を選ぶとAPS-Cサイズに画像がクロップされるので、750mm相当の焦点距離が得られます。もちろん、クロップされる分画素数も2/3になってしまいますが、それでも大きく引き伸ばさない限りは画像の粗さは気にならないレベルです。

つまり、フルサイズ機とAPS-C機を2つ持っているのと同じようなものなのです!お得感ありませんか?!

3つ目は、サードパーティレンズが豊富!

これはソニー機だからかもしれませんが、シグマ・タムロンなどの有名サードパーティが多くの対応レンズを出していて、ソニー純正も含めると豊富なレンズラインナップがあります。

ですので、画像品質を追求したいなら純正の高級レンズを、どちらかというとコスパ優先ならサードパーティ製を、というように沢山の選択肢の中から自分の方向性と財布の中身を勘案して吟味・選択することが可能になります。

最後に、これはα7cであるが故の話ですが、④連射速度が遅い方が実は良い?!

私の愛機、OMD EM5 Mk3は、秒間12コマの撮影が可能、一方今回のα7cは秒間10コマでした。最初は「連射遅いのか・・・」とネガティブな感想でしたが、実際に撮影してみての感想は、「無駄に多くの写真を撮って後で取捨選択に悩まずに済む!」というポジティブなものでした。

世の中には秒間120コマなんていうカメラもありますが、そんなに撮れちゃうと、データも重くなるし、そもそも写真の吟味に要する時間が長くなるだけで、あまり良い印象になりません。

たとえ秒間10コマでも☟のような写真は撮れますからね!

 

4. デメリット

メリットもあるけど、デメリットもある。これって世の中の常ですよね。カメラはまさにそれが当てはまるのですが、ここからはデメリットを述べていきます。

まず、①レンズが重い。。

今回はカメラ本体が小型軽量のα7cだったから余計に感じたのかもしれませんが、とにかくフルサイズ機用レンズは大きくて重い。。これ、MFT機の運用に慣れていた私には相当な負荷でした。はっきり言って、登山スタイルでフルサイズ機+超望遠レンズを肩ベルトに括り付けて、なんてあり得ません。。

更に言うと、今回超広角で夜景を撮影しようと既存のトラベル三脚にカメラを据え付けたら、レンズの重さでレンズ側が徐々にお辞儀をするように下がってきてしまいました。これは私の三脚がひ弱だからなのですが、MFT機だとそういうことは無かったので、やはり重さは周辺機材でのコストインパクトも出てくるな、と思った次第です。

更に、②高い。。

カメラ本体もさることながら、とにかくレンズが高い。特に純正レンズはとても手が出る値段ではありません。かろうじて今回レンタルしたレンズはサードパーティ製であるため比較的お手頃なお値段だと思いますが。

最後に、③カメラによっては新たにメモリーカードが必要。

これは今回のα7cに関してはSDカードが使えて問題無かったのですが、フルサイズ機で仕様が上がっていくと、対応メモリーカードも処理速度や容量などのスペックの高いメディアになっていきます。そもそもフルサイズ機とそのレンズを買うのが経済的に負担が大きいのに、それ以外の周辺機器も全て新たに購入していくのは辛い・・。

そしてこれはオマケですが、④α7cのシャッターボタンが深すぎて、「押し込むぞ!」と意識的に深く押さないとシャッターが下りない。

・・・これってセンサーサイズの問題じゃなくて、メーカー毎のカメラの作りの話ではあるのですが、ソニーのカメラはどれもそうらしいです。

一方でOMシステムズ(旧オリンパス)のカメラは、半押しとシャッターを切るまでのシャッターボタンの深さがあまりなくて、シャッターを切りたい瞬間にシャッターが下りてくれる気がしてます。

これも長くOMシステムのカメラを使ったことによる「慣れ」の問題なのかもしれませんけれど。。

 

5. 結論

ということでメリット・デメリットを書いてみましたが、結論としては

①野鳥撮影ではフルサイズ機はとっても魅力!

②でも重いしお値段高いし、懐事情を鑑みると二の足を踏む。。

③広角側では必ずしもフルサイズ機の優位性は感じず(特に昼間)、MFT機でも十分に満足できる写真が撮れる。

ということで、結局悩みは深まる一方です(笑)

で、今度は「MFT機の上級機だとまた違うのではないか?!」ということで、次のレンタルの方向で自分自身の心を調整中です(笑)

 

最後までご覧頂きありがとうございました!

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