こんにちは、GreenFielderです!
当初1月の予定だった米国赴任が、諸事情により2月にずれ込んだ旨は、以前の記事のどこかで記載したと思います。
年末に始まった、その「諸事情」によって、米国赴任と並行して様々な家庭内アクションが特急で必要となり、更に前回記事でも書いた娘の受験付き添いもあって(これは赴任がずれ込んだ事で娘の大事なイベントに寄り添うことができ幸いだったのですが)、ちょっと赴任後のことについて考える余裕が無くなってました。とは言え赴任先の事業会社の皆様には関係のない話。そこはしっかりと自分が置かれる立場、会社状況、日本側で期待していること、などを考慮しつつ、行動計画(英語で言うと「アクション・プラン」ってやつですね)を作成していかねばなりません。
ここは一つ、ブログの中で文字を起こしながら、自分の中でも「何をすべきか」「何をやりたいか」を整理できれば、と思いつらつらと書いてみようと思います。
会社では、米国赴任に向けた準備(米国VISA取得、住居・自家用車の調査、健康診断、日本を離れるにあたっての各種官辺手続などなど)を進める一方で、関係先への挨拶回りや会食なども有りました。その中には、海外で事業会社の運営を経験した商社の方や、私の20年前の上司で現在国内事業会社の社長を務めている方とも会食する機会があり、「会社の運営とは」につきアドバイスを頂きました。
それは要約すると、
- 配下のローカルスタッフに対してはある程度オープンに情報を開示し、会社運営方針や具体的なアクションについてフランクに意見を戦わせること
- 意思決定の権利を有するものはその意思決定に責任を負うが、それを苦痛と思わず楽しむべき
ということでした。
どちらも納得。そして、私もアドバイスを聞く前からそんなことを考えていました。それが、経験者の方々に「お墨付き」をもらったかたちで、とても嬉しかったです。
とはいえ、これはあくまで「概念」の話で、これを具体的なアクションとするためにはどうするか、、これを出発までに思いついてはコツコツとメモを(電子的に)とりながら、頭を整理していきたいと思っています。
まず考えている具体的なことは、「従業員へ向けてのファースト・スピーチとして何をどのように伝えるか」。
何事も最初が肝心。ましてや他国から来る人間が何を言うのか、米国人従業員はそれを待っていると思います。そして、拙い支離滅裂なメッセージや、単なる「こんにちは、よろしくね」では、すぐに見限られるでしょう。そうならないようにスピーチ原稿はしっかり推敲したいと思います。ただ、一つ決まっているのは「会社が良くなるか悪くなるかはあなた達次第」というメッセージです。
アメリカ大統領の演説には(当然ですが)名スピーチがたくさん有ります。その中でもずっと記憶に残っているのが以下のセリフ。
「あなたの国があなたのために何ができるかを問うのではなく、あなたがあなたの国のために何ができるかを問うて欲しい」
有名な、ジョン・F・ケネディ大統領の就任演説の一節です。
これって一見自分のタスクを国民に投げつけてるようですが、私は違うと思います。結局民主政治では、国民一人一人の選択が集約されて国の政策となりますから、結局国を動かすのは国民の意思なのであって、大統領は国民の付託を受けて国民の意思を実行に移すだけの存在である、ということだと解釈してます(参考文献を見たわけではないのであくまで私の解釈です)。まあ、その後のケネディ政権がそのようになったかという議論はさておき。
これって会社も同じだと思うんです。結局経営者一人では何もできない。従業員の意思を集約しそれを実現させるのが経営者なんだと思っています。もちろん経営者が自ら考え、それを従業員に「やれ」という場合もあるでしょう。でもそれでは従業員にとっては「やらされてる」というネガティブな感情が生まれるのではないかと思います。そうではなく「皆さんの意思を会社経営に反映していくから意思をどんどんぶつけてきて!」というメッセージを伝えたいのです。
これを言うのはリスクがあって、従業員がそれを受けて言いたいことを言ってきた場合、それを経営陣が無視する、考慮しない、と思われたら、以前よりも従業員のモチベーションは下がってしまいます。ですので、上記メッセージを伝える際には同時に意思を反映する条件も伝えなくてはならないと思っています。
例えばどんな条件かと言うと、、、
・・・と言うのをまさに今頭の中で整理しているところです(笑)
事業会社なので、当然親会社の意思もあるわけで、それはそれで経営に反映しなければならないのですが、えてしてその親会社の意思は現場の状況を理解しないまま発出されることが多々有ります。その時は現場状況を説明しつつ、それがベスト・オプションでは無いことを親会社に伝え、説得する役割も担わなければなりません。一方、従業員たちにも「親会社の意思はなんなのか」を伝え、それを会社運営に反映していくことに納得してもらう必要も有ります。
・・・書いていて気分が重くなってきました(笑)
とにかく、最初のメッセージは重要だと思っています。でも最初だけではダメで、そのメッセージはブレることなく定期的に発信していかねばならないと思っています。おそらくこれを浸透させるのに2年以上は掛かるだろうと見込んでいます。
次に、「自分は意思決定をする立場であり実行を従業員に任せ切る」こと。これって私には難しいな、と感じてます。
これまでは受注のために自ら動く「プレイヤー」経験が殆どで、「マネージング」の経験は少ないのです。ただ、少ない経験ながらも若い人たちにある程度の自由度を与えつつ、正しい方向に導くべく指導するのがいかに難しいかは理解したつもりです。
配下社員と一括りには述べられず、それぞれが個々の意思を持った人間です。そして、その経験値も様々で、特に米国は人種・民族・宗教など多種多様ですから、相手を見ながらの適切なコミュニケーション、アプローチが重要だと思っています。
一方で、変えてはいけないと思っているのが「自らの意思」と「熱量」です。
自分がこの会社をどうしたいのか、どこに向かいたいのか、というところでブレなく一貫性のある意思が必要だと思っています。もちろん時と共にその意思を変えなくてはならなくなる事もあるでしょう。その時は「何故変えるのか」を説明し従業員に納得してもらわなければならないと思います。
「熱量」については、以前から私が仕事をする上でとても大事だと思っており、これはどこの国でも当て嵌まると経験的に分かっています。「アメリカ人はドライで契約社会に生きているから、冷静に理論立てた議論が必要」との意見もあります。事実、そういう場面も多々あります。でも、仕事への熱量の有無で生産性は大きく変わります。また、従業員や取引先に「コイツがここまで熱心に説いているのだから話を聞いてやろう」「コイツがここまで熱く語っているのだから一肌脱いでやろう」と思ってもらえたら、物事はうまく転がってくれます。一方で、冷静沈着・理路整然と話が出来ればそれでも人は動きますが、私にはその路線でやり通す自信はなく(笑)、やはり「熱量で押し込む」パワープレーも必要です(英語力も限界が有りますし・・・)。
・・・仕事の話はこれくらいにして、皆様お待ちかね(?)のプライベートに関する抱負です。
まずは「健康管理」。単身赴任なので、倒れても面倒見てくれる人がいませんから、何より健康維持が大事。そのためには「精神衛生」と「食と運動」ですね。
精神衛生で最も大事だと思うのは「仕事でストレスを溜めない」。これに尽きる。過去に脳梗塞症状が出た時は仕事で極度のストレスを抱えていました。それ以来、「諦めの精神」を大事にしています(笑)
はっきり言って、仕事に命を掛けるつもりは有りませんので。
次に食と運動。過去の米国赴任は家族帯同だったので、どんなに仕事で疲れて帰ってきても家には食事が用意されてました。今回はそうはいかない、というのがこれまでの米国赴任と大きく異なります。
アメリカで外食に偏ると確実に脂肪・糖質・塩分が摂取過多になりますから、なるべく自炊するようにしたい。その際には、はてブロの料理紹介記事などを参考にチャレンジしてみます!
幸い私は肉より野菜が好きなので、料理が億劫な時は「山盛りカットサラダ」でも良いかな、と(笑)
運動については、日本でもジョギング、トレラン、筋トレ、とやっていたのでアメリカでも継続予定。そのモチベーションを上げるため、トレラン用バックパックやトレーニング・ウェアなどを買ってみました。
私の赴任先はアパラチア山脈が比較的近く(と言っても車で1時間は掛かりますが)、トレランできるようなコースも開拓したい。
そんな感じで、休みの日は極力仕事をせず、食と運動もきっちりやって、年齢マイナス5歳の体年齢を目標にしたいと思います。
あと、趣味としての登山・写真。こちらにも精を出したいなぁ。
まとまった休みが取れる時は国立・州立公園に旅したい。そしてなんならテント泊装備も現地で揃えたい。特に行きたいのはザイオン国立公園の"Narrows"。
過去の米国赴任中に二度訪問してますが、今度はより上流まで進んでみたい。
それ以外にも行きたい国立公園があり過ぎて悩ましい(笑)そもそもそんなに休みが取れるのか?!
・・・とまあこんな感じで充実した余暇を過ごせたらな、と思っています。
随分とダラダラ書いてしまいました。。そしてダラダラ書いた割に言いたいことを全て書けていないという(笑)
ということで、自分の考えをブレストするための自己満足的な記事ですみませんが、この辺りで赴任前の一言とさせていただきます。
現在羽田空港で出発を待っています。次の記事からはアメリカ発信となります。引き続き宜しくお願いします!
最後までご覧頂きありがとうございました!
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