こんにちは、GreenFielderです!
いよいよ年の瀬ですね。私もアメリカに赴任して早くも10ヶ月以上が過ぎました。そして、これまでのアメリカ駐在が建設工事プロジェクト絡みだったのに対して今回は「会社運営」、つまり恒久的な組織を永続的且つ発展的に運営していくのがタスクで、関係者との付き合い方もだいぶ違うなぁ、というのが10ヶ月を経ての感想です。
ちなみに「プロジェクト」というのは、一つの目的を達成するために作られた有限的な組織(プロジェクト・チーム)でその目的に向かって一丸となって突き進み、終わったら組織は解散する、というものです(当時「プロジェクト・マネージメント講座」で学んだ知識)。
プロジェクトというのは、「目的達成」が唯一のゴールで、それ以外のことには目もくれません(笑) なので、ゴールへの道筋が怪しくなると、チームメンバーは回り道せずにゴールへの道を探します。とってもストレート・フォワードな分、コミュニケーションも「直裁的」になりがち。時には会議の中で放送禁止のF語が飛び出したりします(笑) まあ建設工事の従事者なんてそんなものです。
これに対し、会社運営では常に直裁的な表現、特にネガティブなことを言う場合にはあまりに直裁的な表現を使っていると、聞き手もカチンと来て嫌になってしまいます。なので、多少表現は丸くしつつ、でも丸過ぎて意図が伝わらないのも問題なので、そこをうまく表現しなければなりません。
この辺り、日本人(私含め)にはちょっと勘違いがあるのではないかと思うんです。
私は過去のアメリカでのプロジェクトを通じて分かっていたことがあります。それは、何か問題が発生した時に「プロブレム」と言わず「イシュー」と言うことです。日本人は兎角英語で「問題=プロブレム」と訳して話すのですが、アメリカ人にとっては「プロブレム」は結構キツい表現であることが分かったのです。イメージの話ですけど、「プロブレム」は「しでかした」という動詞が感覚的に当てはまり、「イシュー」は「起きてしまった」という動詞がしっくりくる、そんな感じなんです(イメージ分かりますかね?)。
この二つの単語の違いで相手の反応が違うわけですね。つまり、「お前、えらいことしでかしたな」と「こんなことが起きてしまったね」くらい、聞き手の受け取り方が違うんです(分かるかなぁ・・)。
そんなことで、今回私も、「えらいことになったな・・・」と思っても、「ちょっとイシューが起きちゃったね」というふうに言うようにしていました。
しかし、これでも不十分だったのです!
私がある会議で「〇〇というイシューが起きたから、対応しなければいけない」と言ったところ、品質管理担当の部長から、「そうではありません。これは「Challenge(試練)が発生しているのです。そしてこれは、Opportunity for Improvement(改善余地)ですよ」と嗜められました。
その時私は「なるほどー!」と思いましたね。確かにその、実際には「しでかした」人にも、ポジティブに入っていく表現ですよね。
彼女は社内業務監査を長年経験してきた人で、社内では「煙たがられる」立場です。そんな経験から、彼女は相手が監査結果をしっかり業務に反映して改善する気になるように、かなりコミュニケーションで使う言葉に気を遣っているのだろう、と思いました。
彼女から上がってくる各現場での監査レポートも、否定的な単語はほとんど使われません。レポートを読むたびに「なるほど、そういう表現の仕方もあるんだなぁ」と勉強になります(笑)
「英語には敬語がない」と、昔学校の英語授業で聞いたような記憶が有りますが、実際には「敬語的表現」は有ります。そして、相手を讃える形容詞もたくさん有ります。そして、「言葉の機微」というのもしっかりあるんです。むしろ、たくさんの奥ゆかしい言語表現を持っている日本人の方が英語になると表現が直裁的で、時にはドライ(ぶっきらぼう)な発言と捉えられる言い回しも使います。アメリカ人も混じった日本側とのリモート会議などでも、そんなことが結構あって、残念なことが多いです。
国際化の波にどっぷり浸り「グローバル企業」を名乗る日系企業が数多い中で、「真のグローバル企業」と言える日系企業はまだまだ数少ないなぁ、と思わずにはいられません。
・・・と、かくいう私も、まだまだ英語表現にはかなり苦労していて、あと2年強の任期の中でどれだけアメリカ人にも受け入れられる英語表現ができるようになるかが、自分にとっての「Challenge」であり、「Opportunity for Improvement」だと思っています。
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