こんにちは、GreenFielderです。
いよいよ当地アメリカでは大統領選挙の投開票日です。
今回は現地で感じるアメリカ大統領選挙について述べたいと思います。
民主党候補、カマラ・ハリス氏と共和党候補、ドナルド・トランプ氏の選挙前支持率はかなり拮抗している、との報道が大半です。
そして、こちらもおそらく色々報道されていますが、アメリカ大統領選挙によるアメリカ国民の「分断」は進んでいるように思います。
私個人の考え(政治的意見)を述べることは差し控えますが、やはりトランプ氏の狂言的な発言はにわかに信用できないところが有り、「この人が大統領になって大丈夫か?!」と感じています。
アメリカ国内でも報道されていますが、今回の選挙でのアメリカ国民には、以下の2つの意見が多い気がします。
・共和党ではなくトランプ氏個人に賛同する人々
・民主党に賛同しているというよりもトランプ氏に反対している人々
つまり、大統領選の主役は二大政党ではなく「トランプ氏個人」のように感じるのです。
そして、これは前回の大統領選挙から感じるところですが、国民の「分断」がより根深い問題になっているのではないか、という仮説を持っています。
私の住むバージニア北部のワシントンDC近郊や、NYなどの大都市では、やはりトランプ氏に否定的な意見が多く、そういった意見は以外と会話等にも表れます。一方で、トランプ氏に肯定的な意見は表に出てきません。これは過去2回の大統領選挙でも感じたことです。
それを説明していくれたのが以下の記事でした。
トランプ選挙集会の本当の姿を見た。大手メディアが報じない「動き」は演説が始まる前に起きていた【米大統領選2024】 | ハフポスト LIFE
トランプ氏に肯定的な人々は、表立ってそれを口にするのがはばかられ、それを口にできる「集会」で同志と語り合う、ということなのだと私は感じました。
私は都市部で仕事をしながらも、週末は地方(一次産業が多い農村部)に出かけています。そこで見えてくるのは、地方でのトランプ氏支持を表明する看板が至る所に掲げられていることです。
ウエスト・バージニア等、白人の人口比率が高く、しかも都会から離れた地域でその傾向が顕著になると感じます(一方で私の住むエリアでは、ハリス氏の看板とトランプ氏の看板の比率が拮抗しています)。
都会から離れたエリアに住む人々の声は世界に届きずらく、外からは見えにくいですが、こういう人々はトランプ氏が「我々の生活を変えてくれる」と信じているのだろうと思います。
今回の選挙戦では血なまぐさい事件も起きました。前回の選挙後には「国会議事堂襲撃」事件も起きましたが、今回も選挙結果如何に関わらず何か遺恨を残すことになるのではないかと危惧します。
私の会社の従業員で、ワシントンDCのすぐ隣にあるアレキサンドリア市に住む彼は「また当時の1月6日のようなことが起きないか心配だ」と言っていました。
日本で3・11が国民の胸に刻まれ、米国民の胸に9・11が刻まれているように、彼の中では1・6が心にあるのです。
過去のアメリカ大統領選挙の中で私の記憶に残っているのは、2008年の選挙でバラク・オバマ氏に敗北したジョン・マケイン氏の「敗北宣言」でした。
ジョン・マケイン氏の敗北宣言、時を超えて話題に。「どんな違いがあろうと、私たちは皆アメリカ人」(2008年大統領選) | ハフポスト WORLD
彼のスピーチは、とても清々しく、相手候補を敬い、「フェアな戦い」を心掛けた彼の人間性を表していて、多くの人々の称賛を得ました。
残念ながら、今回の選挙の結果を受けて、「敗北宣言」が称賛されるようなことは起きないだろうと考えています。
本日からの開票結果がどうなるのか、その結果を受けてアメリカ国民、両候補がどう反応するのか、注意深く見守りたいと思います。
最後までご覧頂きありがとうございました。