こんにちは、GreenFielderです!
前回に続き、湊かなえさんのエッセイ「山猫珈琲」を読んでの気付きなど、です。
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山猫珈琲 上巻
p162「がんばれ、受験生!」
湊さんの短編小説がよく入試の国語問題で引用される、という話です。
このエッセイで、湊さんの想像力の豊かさ、引用された問題を自分で解いてみる好奇心、そしてそういう「面白がり方」にいたく納得しました。
「だから小説が書けるんだな」
擬音語・擬態語の穴埋め問題を見て「使わないように心掛けてたのにこんなに使ってたのか)と反省したり、「・・・」に関するエピソードを語ったり。
「全文ではなく抜粋記事だけで主人公の気持ちが受験生に読み取れたのかな」と心配したり、逆に本をすでに読んでいて全文を知っている受験生がこの問題に当たったら、と想像してみたり。
湊さんらしい想像でとても興味深く、そして自分の娘の中学受験を思い出しながらフムフムと読みました。
私は娘の中学受験時には模試の結果を見てアドバイスする役割を妻から申しつけられていたので、娘が解いた模試問題はほぼ全て見ました。ハッキリ言って、仕事を終えて疲れて帰宅してからこの作業は大変でしたが、国語だけは引用された文章を読むのが楽しく、「こんな小説や文献があるんだ!」と感心することも度々。なんなら2度や3度は引用文に涙が出たこともあります(なぜか受験問題の引用文には家族・友人との絆系や、勇気を出して前に進む少年少女系、が多くて私はいちいちそこに感動してしまうのです)。
話を湊さんのエッセイに戻すと、、
湊さんが言うように、自分が舐めるように読んだ本の抜粋が本命校の受験問題に登場したら、そりゃ確かに「これはもらった!」と小躍りしそうですね(受験会場で小躍りはできないけど 笑)。
そして、もしその本を読むきっかけがお母さんだったら、その受験生は心の中で「お母さん、ありがとう!」と心から感謝するだろうな、と。
そういう意味では、私がアメリカに戻る直前に、娘にこの「山猫珈琲」上巻を進呈しました。どこかで無くしてしまった、と勘違いして買い直したら元の本がバッグの底から見つかり手元に同じ本が2冊になってしまったから、というしょうもない背景なのですが、娘は息子(つまり娘の兄)から借りた「告白」を読んで湊さんの本も読みたくなっていたらしく、嬉しそうにもらってくれました。
娘が5年後の大学受験で、私に心から感謝する事態が訪れるのではないか?!と今からニヤニヤしている親バカな私です(笑)
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