こんにちは、GreenFielderです!
イエローナイフ旅行記は終わりましたが、最後に「カメラ愛好家」お待ちかね(?)の、オーロラツアーガイド・大塚さんとのカメラ・写真トークについて、インタビュー形式でお届けしたいと思います!
1. 大塚さんについて
大塚さんについては、既に旅行記の③で簡単にご紹介しましたが、その記事にリンクを貼ったNannok Aurora Toursのホームページにも書いてある通り、1996年にワーキングホリデーで初めてカナダに来て、2001年からオーロラガイドとして移住、2009年から移動式オーロラツアーを始め、今に続いています。イエローナイフ歴がめちゃくちゃ長いです!
2. 大塚さんがガイドを始めたきっかけ
ここからは会話の中での話。大塚さんは元々競馬関係の仕事(厩舎・競馬場)がしたくてカナダのワーキングホリデーで渡加したそうなのですが、冬季だったこともあり仕事はなく、とりあえず受け入れてくれた牧場で働きながら現地英会話学校に通うことにしたものの、その後その学校が無くなってしまい、途方に暮れていたそう。
そんな時に、観光ガイドの方々から「犬ぞりツアーのヘルプをしてくれない?」と声が掛かり、そのヘルプをしながらオーロラを体験して、徐々にそちらのツアーヘルプもするようになって、どんどんオーロラに魅了されていったのだとか。
その後「移動型ツアー」を申請して、、という経緯については旅行記③で記載の通りです。なお、「移動型ツアー」申請時は、「最大10名まで」ということで申請していたそうなのですが、コロナ時にぱったり観光客が来なくなった際に10名収容のバンを売却してしまったことと、コロナ明け後もより少ない人数のほうがお客様のニーズに細かく応えられる点などを考慮し、ミニバンで最大定員5名のツアーということで落ち着いたそうです。
なお、大塚さんについてのインタビュー記事と美しいオーロラ写真は☟の4つの記事からも見ることができます。
オーロラガイド 大塚佳文の心を揺さぶった極北の自然と文化 前編 - ナショナル ジオグラフィック(NATIONAL GEOGRAPHIC) 日本版 (nikkeibp.co.jp)
オーロラガイド 大塚佳文の心を揺さぶった極北の自然と文化 後編 - ナショナル ジオグラフィック(NATIONAL GEOGRAPHIC) 日本版 (nikkeibp.co.jp)
3. 大塚さんのカメラ(インタビュー形式)
(大塚)GreenFielderさん(以後「GFさん」)はカメラ2台持ちなんですね。
(G.F.)そうです、1台は友人から借りているニコンZ50、もう1台が私が所有するOM-1です。大塚さんのカメラは何ですか?確か動画も結構撮ってらっしゃるんですよね?
(大塚)私はスチール(つまり写真)はキャノン(のフルサイズ一眼レフ)、動画はソニーと決まってます。スチールでキャノンを使っているのは色味が気に入っているからです。オーロラってやっぱり色味が大事なので。自分が納得いく色味のカメラを使いたいですよね。動画はソニー一択でしたね。オーロラって、特にオーロラ爆発した時に活発に動き回るので、スチール写真を繋いでタイムラプス動画を作るよりは、普通に動画で撮影できた方が良いんです。
(G.F.)なるほど、写真は確かにメーカーによって色味の出し方がだいぶ違いますもんね。私も今回ニコンと旧オリンパスでだいぶ色味の出方が違うのが良く分かりました。それと、動画がソニー一択といのはよく聞く話ですね。
(大塚)ちなみに私はインスタグラム等でアップしている写真では、敢えて彩度を落としてるんです。あまりにケバケバしい色は実際に見える姿とはかけ離れてしまいますし、肉眼で見た時に「写真と違う!」とがっかりして欲しくもないので。
(G.F.)そうですね、先程私の母も「誰も実際のオーロラが実は白く見えるなんて教えてくれなかった」とか無茶なクレームを大塚さんにしてましたもんね(笑)
(大塚)ですね(笑)じっくりインターネットを調べれば、オーロラが白く見えることが書いてある記事は有ります。あと、オーロラはやっぱり肉眼で、動きも含めてみて欲しいですね。だから動画も大事にしてます。今回は写真と動画の両方を後で送りますね。
(G.F.)ありがとうございます!
(大塚)それにしても、GFさんはラッキーでしたね!2晩だけのチャンスで、しかも1回目が曇り、2回目がオーロラ爆発、はこれ以上ない結果ですよ。天気の順番が逆だったら余韻も違ったでしょうし。
(G.F.)いや、本当にラッキーでした。両親と一緒に参加することにして本当に良かったです!・・・実はWindy.comで雲予報を見て2日目見れそうだ、と分かって最終的に決行を決めたんですけれどもね(笑)
(大塚)いや、Windy.comは最近外れることも多いので、今回は予報通り晴れ渡って本当に良かったです。
4. 大塚さんとSony関係者との出会い(インタビュー形式)
(G.F.)動画で使っているのはやはりソニーα7の高感度シリーズですか?
(大塚)はい、α7のSシリーズは初代からSIIIまで全部買いました。
(G.F.)それは凄いですね!
(大塚)実はこのSシリーズに関しては秘話がありましてね。
(G.F.)ほうほう、なんでしょう?
(大塚)まだSシリーズが誕生する前、たまたまプライベートでソニーのカメラ製品の企画の方がこちらにいらっしゃったんです。その時はソニーの方だと知らず、カメラの話をした時に「ソニーのカメラはオーロラ撮影には向かない」とはっきり言ってしまいました(笑) そしたら、その方から「一度食事しませんか」と。その時にその方からソニーの方であることを知らされ、かつソニーのカメラに対する要望を聞かれました。私は、「オーロラが動画でしっかり映せて、かつ画素数2000万くらいにしてほしい」と伝えました。結果として出て来たのは画素数1000万だったので残念でしたけれどもね(笑)
(G.F.)じゃあある意味大塚さんもSシリーズ開発に関わった、みたいなことですね?!
(大塚)いえいえ、言いたいことを言っただけです(笑)
5. 大塚さんと故・上出教授
写真と言えば、大塚さんは、オーロラ研究の大家だった、故・上出教授と深い交流があったそうです。
そして、上出教授の英文著書に大塚さんの写真が挿入され、共著(海老原祐輔さん編)として出版されたのがコチラ☟です。
残念ながら上出教授は2021年末に亡くなられ、こちらが上出さんの最後の出版書籍となったそうです。
私はPaperback(Hardcoverは高過ぎたので・・・)をAmazonでポチりました。上出教授の著述もさることながら、大塚さんのエッセイと写真を楽しみたいと思います。
最後に、オーロラのタイムラプス動画を掲載して、このオーロラシリーズを終わります。
今回のイエローナイフの旅を通じて再確認したのは、「写真は、カメラ機材の性能や撮影テクニックよりも、『その時、そこへ行く決断』が最も重要である」ということです。行って、滞在して、夜街を離れて空を見上げれば、そこにオーロラと空一面に瞬く星々が必ず有ります。
皆様も是非、オーロラの旅へ!
最後までご覧頂きありがとうございました!
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