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アラフィフのおっさんが趣味の登山・写真・日常を綴るブログ。

ザイオン国立公園旅行記③ 2日目:West Rim Trail

こんにちは、GreenFielderです!

前回、素晴らしい星空を堪能した私は、そのままビジターセンターの駐車場で車中泊し、翌朝はトレッキングに挑みます!

(前回記事はコチラ☟)

onedayhike.hatenablog.com

 

1. 未明の喧騒

前日の夜に星空ハイクをした私は、そのままビジターセンターに駐車していたジープの中で、明朝6時の始発シャトルバスまで睡眠をとります。

翌朝、周囲の喧騒で5時には目を覚ましました。周囲を見ると、どんどん駐車場に車が入ってくるではありませんか!

このザイオン公園はとっても人気のある観光地で、私が仮眠していた駐車場は、昼間は常に満車になっています。なので、多くの観光客は駐車場スペース確保のために未明の暗いうちからどんどん到着してくるわけです。

私がこの喧騒で起き出し、出発の身支度をしている間にも、どんどん人が集まって、みんなシャトルバスのバス停に歩いていきました。

私がバス停に到着したのは始発の10分前でしたが、既に長蛇の行列!

始発バス待ち行列

まあバスは5分おきにやってきますので、並んでいる人数からすると2~3台目のバスには乗れるでしょう。スマホアプリのAllTrailsが立ち上がっているのを確認したりしながら時間を過ごします。

ふと夜空を見上げると、まだ空は暗く、はっきりとオリオン座が見えたので、急いでカメラを取り出してパチリ。手持ち撮影でもこのくらい星が写ってくれました(オリオン座が見えますか?)。

未明のオリオン座。

予想通り2台目のバスに乗ることができ、一路今回のトレイルヘッドである"Grotto"というバス停へ向かいます!

 

2. 出発!

約20分程でGrottoバス停に到着。大半の人は終点のバス停まで乗って、そこから"Narrows"という数百メートルの断崖の隙間を縫うバージン川の中を歩く名所に向かうのですが、ここGrottoでも結構な人数の方々が下車しました。

バス停からバージン川に少し下り、橋を渡ってWest Rim Trailのトレイルヘッドに向かいます。橋の上から上流方面を見ると、その先には有名な岩峰である"Angel's Landing"の上方が顔を出していました。

バージン川の向こうにAngel's Landingがチラ見え。

では、橋を渡ってから出発です!

出発!

以前の記事でも掲示しましたが、今回のWest Rim Trailのルートマップです。

トレイル・ルートマップ

Grottoバス停からバージン川を渡って上流に向かって歩き、Angel's Landing手前で一気に高度を上げ、トレイル中間地点の「Angel's Landing分岐点」からは更に奥へ進み、ザイオン峡谷の縁であるWest Rimに到達したら、折り返すルートです。

上流方面に歩いていくと、Angel's Landingが徐々に大きくなっていき、バージン川沿いの緑、両側に迫る岩壁、その向こうに徐々に明るくなりつつある空が。

この風景はとても美しかったです。

美しい・・・。

トレイルの西側には岩壁がそそり立ち、

そびえる西壁。

東側のバージン川対岸にも大きな岩壁がそびえます。

対岸の東壁。

そして正面にはAngel's Landing。随分姿が大きくなりました。

Angel's Landing。

 

3. 急斜面を登る。

後ろからガヤガヤ声がしたので振り返ると、ガッチリした体格の体育会系女子たちが、コーチと共に速足で歩いてきました。

ザイオン峡谷と体育会女子軍団。

この体育会系女子軍団とは、この後もAngel's Landing分岐点まで抜きつ抜かれつとなりました。

さて、この辺りからトレイルは一気に傾斜を増します。九十九折の道をどんどん登っていくと、徐々にザイオン峡谷の見晴らしが良くなってきます。

巨大岩壁に沿うトレイル。

だいぶ登ってきて美しいザイオン峡谷の眺望が広がってきました。

九十九折のトレイルを登る。

更に絶壁の途中をくり抜いたようなトレイルを登っていき、

岩壁をくり抜いたトレイル。

このトレイルの絶景ポイントに到達!

このなんとも美しい峡谷の景観をしばらく見つめていました。

ザイオン峡谷ベストビュー(個人的感想)。

ここから先は、一旦谷間をトラバースするかたちになるので眺望はありません。ひたすら奥へ歩いていくと、再び九十九折の道が始まります。

 

トラバース後再び九十九折の急傾斜へ。

そして、この九十九折具合が半端ない(笑)

九十九折トレイルを見下ろす。

ひたすら九十九折を登っていくと、Angel's Landing分岐点に到達します。

 

4. Angel's Landing分岐点

Angel's Landing分岐点では、峡谷北側の眺望が一気に開けます!バージン川の北側、すなわち上流部はどんどん谷が狭く急峻になっていきます。そんな狭い谷を縫うように走るバスルートも見えます。

分岐点からの北方の眺望。

そしてこの時間になって漸く朝日がザイオン峡谷にも当たろうかという雰囲気になってきます。薄明光線が見えてますね

壁が迫る峡谷。

この場所には、シマリスが沢山うろちょろしていました。きっと観光客が餌をあげるから人馴れしてしまったのでしょうね。。。

人馴れしたリス。

さて、日が徐々に高くなってきて、Angel's Landingにも日が当たり始めました。

朝日が当たるAngel's Landing。

背後にある大岩壁にも日が当たっています。

朝日の当たる背後の巨大岩壁。

ちなみに、Angel's Landingは現在一日での登山者数が制限されています。これはCOVIDから始まった制度のようですが、オンラインで前日までに応募し、抽選で当たれば登れる、というものです。

私は過去に登ったことがあるので、今回は元々登る予定にしていませんでしたが、分岐点で会話した男性が、「俺は複数のパスを持っているよ。1つあげようか?」と言われつつ丁重に断り、West Rim方面に向かうことにしました。

 

5. West Rimへ

さて、ここまではかなり多くの観光客、ハイカーがいましたが、ここからWest Rimへ向かう人はぐっと減ります。分岐点から少し歩くと、そこは砂浜のようなトレイルになりました。

砂岩が砕けた「ザイオンの砂浜」(個人で命名

これはこの地点の地層であるサンドストーン(砂岩)帯の岩が風化して、再び砂に戻っていったものと思われます。

なんとなく、山梨県の日向山の山頂付近に似てますね(確かさん太さんが最近登ってましたね)。

南アルプス前衛・日向山に登ってきました【天空のビーチ】 - sunsun fineな日々

ではどんどん行きましょう!

ミルフィーユのような薄いサンドストーンが幾重にも重なった岩を見ながら先へ進みます。

ミルフィーユ的トレイル。

するとその先に絶景の予感がする箇所を発見して寄り道してみました。すると、やはり素晴らしい眺望!

ザイオン峡谷上流側のナイスビュー。

先程見えた上流側の峡谷より更に上流側の峡谷です。せっかくだから自撮りもしておきました。

今回のトレイル唯一の自撮り。

下流側にはバージン川の向こうにAngel's Landingと、更にその奥に白く巨大な岩塊、"Great White Throne"がそびえてます。

峡谷下流側の眺望もナイス!

どんどん行きます!

巨大岩盤のトレイル。

この辺りからメインのザイオン峡谷とは違った景観が広がり始めます。

違った表情のザイオン

なるほど、この辺りだと谷というよりはやはり「山」のように見えますね。

更に奥へ登っていく。

この辺りでは既に直射日光に晒されています。空気が乾燥していて、陽射しが肌に痛い。。更に奥へ進むと、再び谷間の岩のトレイルを歩くルートに。

ワイルドな登り。

前面に巨大な岩壁が出てきましたが、ご心配なく。ここを攀じ登るわけではなく、ここから折り返します。

あの岩壁の上?!

この辺りでは、私の足が前に出なくなってきました。やはり体力の衰えを感じるなぁ。。それでも再び視界が開けて気分は上がります。

見晴らしが良くなった!

そこから更に数百メートル歩いて、目的地のWest Rim指定キャンプサイトに到着です!

ゴールのテントサイトに到着!

 

6. 復路

このキャンプサイトはWest Rimのゴール地点より少し奥に進んだところにあるため、他のハイカーは入ってこず、ここで静かに鳥の囀りなどを聞きながら昼食を摂り、ゆっくり休憩した後、下りを開始します。

サボテンとザイオン奥地。

再び雄大な景色を見ながら来た道を戻ります。

不思議な紋様の岩。

登りでは気付かなかったけど、☟は雲取山へ向かう途中にある「ダンシングツリー」とイメージが重なります。

ザイオンの「ダンシングしないツリー」。

雲取山のダンシングツリーはどんなものかは以下のさん太さんの記事をご覧ください(さん太さん:勝手に記事引用してすみません)

【奥多摩・奥秩父】初冬の雲取山〜飛龍山を縦走してきました––1日目:鴨沢から雲取山荘へ - sunsun fineな日々

更に歩いていくと、遠くに見える岩の出っ張りが何かにみえるような・・・。

ザイオンの「〇首」?!

あ、そうそう、安達太良山の「アレ」だね!

onedayhike.hatenablog.com

更に下っていくと、1本だけ枝が垂直に伸びた植物が。これは、足尾山地にある例の「波平ピーク」みたいな。。

ザイオンの「波平」?!

ここは別のはてブロの方でさん太さん繋がりで知った3PEAKSさんの記事で「波平ピーク」ご参照ください(3PEAKSさん:勝手な引用すみません)。

孤高のブナを求めて「中倉山」~「沢入山」 - 3PEAKS

その後もどんどん歩いて、すごい形状の岩塊を眺めたり、

すごい形状。。。

Angel's Landingからつながる"Organ"という、薄っぺらい岩屏風も鑑賞しつつ、

Angel's Landing、Organ、そしてGreat White Throne。

再び個人的ザイオン絶景ポイントを堪能しつつ、

ザイオンのベストビューで締め!

無事に下山したのでした!
本当はその後Narrowsも歩こうかと思ったのですが、川の中を歩く用意も無いし、結構疲労もあるし、ということで、今回はおとなしくザイオンを後にすることにしました。

この日のAllTrailsの軌跡は☟の通りです。

今回の軌跡。


7. St. Georgeの夜空
その後ビジターセンターに戻り、ザイオン国立公園を後にした私は、そこから車で1時間弱のSt. Georgeという町のホテルに入り、シャワーを浴びて少し眠りました。そして、その夜には星空が見えないかと少し町から離れたところまでドライブしてみました。でも、雲が多くてあまり星空は見えず。。そんな中でも、ジープを副題に撮影したのがコチラ☟

ジープと星空#1

ジープと星空#2

あまりはっきりと星は写ってませんが、まあこれで良しとしましょう(笑)

 

ホテルで一泊した翌日は、ラスベガス方面へ戻り、フーバーダムを訪問します!

 

最後までご覧頂きありがとうございました!

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