山と写真と毎日と

アラフィフのおっさんが趣味の登山・写真・日常を綴るブログ。

「山小屋荒らし」の記事に強い憤りを感じます。

こんにちは、GreenFielderです。

昨日Yahoo Newsで見た記事に感情を揺さぶられ、どうしても書かせて頂きたく記事にしました。

まずは以下の記事(元々の出所はヤマケイでした)をご一読ください。

www.yamakei-online.com

基本的に、アルプスのような高山地帯の山小屋は、冬季は閉鎖されています(一部例外はあるかもしれません)。その閉鎖された山小屋に無理矢理押し入って、ゴミを置きっぱなし、入り口開けっ放しで去った人間がいる、というのです!

記事に出てくるような山小屋まで冬季に到達できるのは、かなりの登山経験者であるはずで、そのような人間が、「登山マナー」をあざ笑うかのような行為をしていたというのが許せません。

記事の中では一部外国人と思われる置手紙があったケースについて書かれていますが、許せない行為をしたという意味では変わらないものの、一応連絡先を含む置手紙が有ったという点でまだマシな気がします(ただ、その連絡先が本当に実在するのか、本人のものなのか、という点は事実確認したいところです)。

このような行為は、山小屋管理人の「財物の損壊」という犯罪行為であるだけでなく、生態系への影響も与えてしまっています。記事の中では、テンが開けっ放しの小屋内に入って砂糖を食い荒らしていた旨の記述もあります。食料やゴミを小屋に残し、入り口を開け放しておけば、野生動物が侵入してそれらに手を付けるのは当然の帰結で、そうすると、それに味をしめた野生動物は(北海道のヒグマの例の通り)その後もその小屋を襲う可能性が出てきます(野生動物はテンだけでは有りません)。味をしめてしまった野生動物も、襲われる小屋の管理人も宿泊する登山者も、みんなが不幸になってしまいます。

山を含む自然環境に人間は「お邪魔している」という考えなど微塵もないこのような行為を登山熟練者がしている、ということが同じ登山をするものとしてとても恥ずかしいし許し難いのです。

先日YAMAPを通じてやり取りしている方も登山中にトレッキング・ポールを盗まれてしまったとレポートに書いていらっしゃいました。他の方の登山レポートや登山ブログでも、テント内にしまっていた貴重品が盗まれた、とか、高級な登山ギアを盗まれた、といった記載をそこそこ見ます。

更に、最近山を歩いていて以前よりも目につくようになったのが、登山道のゴミ。

大半はおそらくザックやポケットから落ちてしまって気付かなかったのであろうとは思いますが、それにしても目につきます。コロナ中から増加しているのはマスクの残骸ですね。確かにマスクは他のものと一緒にポケットに入れていたりすると、他のものを出すときに落ちる可能性が高いと思います。でもそうであれば、落ちやすいポケットに入れなければいいはずですよね。

私も完璧ではないので、岩場を登っていてザックを岩にぶつけた拍子にサイドポケットに入れていたペットボトルを崖下に落としてしまい、深く反省したことがあります。そうやって少なからず自然の中にゴミを増やしてしまっている自分ではありますが、それでも今回のような「悪質な故意」をはたらく人間には山に入る資格は無いと思っています。

今回の山小屋荒らしについては、残念ながら山小屋には防犯カメラも無いのでおそらく犯人は見つからないでしょうが、良心のあるハイカーの皆様、山を愛する皆様には、このような行為は強く非難して頂きたいな、と思いました。

昨年、北アルプス蓮華岳を登っていたら、立ち入り禁止のロープを乗り越えてコマクサの「映え写真」を取ろうとしてたハイカーを厳しく叱っている地元のハイカーの方がいらっしゃいました。私は元来平和主義の人間なのですが、私も山のマナーに反する行為を見たら(しかもそれが故意と思われる場合)強い態度で臨めるようにしたいと思います。

 

最後までご覧頂きありがとうございました。