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アラフィフのおっさんが趣味の登山・写真・日常を綴るブログ。

宮台さん刺傷事件と旧統一教会の外国記者クラブでの会見で思い出した"Videonews.com"。

こんにちは、GreenFielderです。

今日は良い天気でしたね。朝の通勤の時に空の青が澄んでいて気持ち良かったです。

 

さて、昨日ネットニュースで東京都立大学社会学教授である宮台さんが何者かに刺されて重症を負った後、退院したとの記事を見ました。

その時に、ふと"Videonews.com"の存在を思い出しました。

"Videonews.com"は、ジャーナリストの神保哲生さんが立ち上げた、スポンサーのつかないインターネットニュース配信チャンネルで、スポンサーがつかないことにより、公共放送では扱いづらいテーマも積極的に議論している番組です。

基本神保さんが司会進行、宮台教授がレギュラーコメンテーター、そこにゲストコメンテーターを招いてトークを展開する形式です(全てがそうでは有りませんが)。

紹介しておいて何ですが、私も幾つかの無料公開分を見ただけなので、偉そうなことは言えません。でも、もし余裕時間が沢山あるなら、もっとじっくり観たいチャンネルです(私の中ではNHKの「クローズアップ現代」に匹敵する番組です)。

 

私の限られた視聴の中でも印象に残ったものを二つリンク貼っておきます。

一つは2014年公開の安保法制に関するトーク。ゲストに東京都立大学(当時首都大学東京)の木村草太教授(当時准教授)を招き、当時メディアでも大きく取り上げられていた、安倍内閣により閣議決定された「新三要件」を巡る内閣(自民党)、公明党内閣法制局、各メディアの対応についての意見がたたかわされました。

*詳細は是非以下のリンクから実際の内容を見て頂きたいです。

www.videonews.com

当時はアメリカにいて仕事に追われていたので、日本で起きていたこの議論には疎かったのですが、当時の政治状況がよく分かり、且つ日本の政治・行政の世界で何が起きているのかが垣間見えてとても参考になりました。

これを視聴してから、宮台さんや木村さんに興味を覚えて二人に関連するYouTubeなどを結構漁った記憶があります。

 

もう一つは2017年、新井紀子さんをゲストに迎えての「AIと人間」に関するトーク(これはサマリー版のみ無料視聴可能)。

m.youtube.com

これを視聴した後、新井さんの「AI vs 教科書が読めない子どもたち」を買って読みました。この本も中々面白かったし、子供の教育について考えさせられました。

 

この"Videonews.com"で、昨日宮台さん退院後の神保さんとの会話と、宮台さんからのメッセージが公開されましたので、そちらも視聴しました。

宮台さんの痛々しい姿と、それでも「自分はこれからも暴力に負けず言いたいことは言う」というメッセージに感銘を受けました。

今後も"Videonews.com"は空き時間に視聴していきたいと思っています。

www.videonews.com

 

ちなみにこの"Videonews.com"代表の神保さん、安倍元首相殺害で世間を騒がせている統一教会の外国記者クラブでの会見で司会を務めました。この時の神保さんの対応も神保さん的ジャーナリストらしさが出ていたな、と思います。

 

安倍さんの事件と宮台さんの事件、個人的には何某かの繋がりがあるように思っています(あくまで私見です)。

それは思想的繋がりではなく、「宮台さんの犯人が安倍さん殺害の犯人に影響を受けたのではないか」という意味です。

安倍さんの殺害犯に同情する人、ファンになる人がいるのだとか。そういうニュースを見て、「自分もそうなるのでは」と宮台さんを襲った犯人は思ったのではないか。

(あくまで私見です。大事なので2回言いました)

 

宮台さんは、退院後のメッセージとして、「その後Twitter等を分析すると、『アンチ宮台』の9割が『犯人を許せない』と考え、残り1割は『ざまーみろ』的な考えでいるようだ。9割のまともなアンチと1割のクズがいることが分かった」と言っていました。

相当な肉体的ダメージを受けて1週間で言える言葉ではないな、と感服します。

 

私は特に宮台さんの意見に賛成であるとか、宮台さんという人間に傾倒している、というわけではありません(そもそもそこまで宮台さんの言論に通じてもいません)。ただ、良し悪しにかかわらず、「自由な言論ができる」ことの大切さを感じます。

今後の宮台さんの身の安全と、暴力や周囲からの圧力に屈せず自由な意見発信を今後もつづけていけることを祈っています。

 

最後までご覧頂きありがとうございました。