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アラフィフのおっさんが趣味の登山・写真・日常を綴るブログ。

【雑記】エスカレーターを歩いて怒られた。

こんにちは、GreenFielderです。

今朝、通勤中に駅のエスカレーターを歩いて上がって行ったら、おじいさんに「歩くな!歩くなと書いてあるだろう!」と怒られました。
まあそんな日がそのうち来るだろうなー、とは思ってましたが。。

つい最近まで、エスカレーターは右側(地域差有り)を空けて立つ」ことが暗黙のルールだったはずで、それは明らかにエスカレーターを歩く人を意識したものだったはずです。
それが、最近になって、エスカレーターを歩かないでください」という注意書が貼り出されるようになっています。

日本エレベーター協会のホームページでもそのように謳われています。

www.n-elekyo.or.jp

そして、埼玉県ではなんと、1年前に「エスカレーター歩くな」条例が制定されたんです!

www.pref.saitama.lg.jp

では、以前の「暗黙のルール」は何だったのかなぁ。。

ここで、私なりに2つの仮説を立ててみました。

 

【仮説1:昨今エスカレーターを歩くことによる事故が増えている】

おそらく、エスカレーターを歩く人によって引き起こされるトラブルが表沙汰になってきたのでしょう。過去にも同様な事故やトラブルはあったのだと思いますが、最近はSNSなどで個人がいろんなことを発信できるので、それが社会的に無視できなくなってエスカレーターを保有する施設管理者としても、注意喚起を打たないと違う意味でトラブルになる(管理者としての注意喚起義務を怠った!みたいなクレームを受ける)から、というのは有り得ると思います。

これって、最近の日本でよく有る話ですよね。個人的には、いろんな意味で良くない風潮だと思っているのですが。

 

【仮説2:メーカー・設備運営者の思惑?】

私は仕事で米国での建設工事現場に張り付いていた時期があったのですが、ビルの中に設置されたエスカレーターやエレベーターを納入する米国のメーカーは、エスカレーターは歩くことを想定して製造されていない」と主張する、という話を聞いたことがあります。

これは実際日本のメーカーも同じスタンスのようですが、米国メーカーは、それを盾に不具合が有っても無償修理などしないとか。これはあくまで聞いた話なので真偽の程は定かでないですが、私も米国メーカーの対応で苦い記憶しかない(つまり対応がチョー悪い)ので、あながち嘘ではないのでは、と思ってます。

日本のメーカーはそこまで性悪では無いと思いますが、それでも同じスタンスである以上はエスカレーターを購入してメンテしなければならない施設管理者としては、なるべく乗客にエスカレーターを乱暴に扱われないように注意喚起してるのではないか、と想像してます。

 

私、個人的にはこのエスカレーターを歩いて上がる」行為を、日常のエクササイズとして活用していました。

私の職場の最寄り駅には、長ーいエスカレーターが有り、これをずっと歩いて上がっていくと登山のトレーニングにもなります。このエスカレーターに限らず、長いエスカレーターを見ると歩いて上がるようにしてました。

しかし、このように怒られるようになると、中々やりにくい。。

 

ちょっと話が飛躍しますが、昨今の「安全サイドでルール作りしておこう」という世の中の風潮に対し、「それでよいのか??」と思うことが増えてきました。

きっと、確かに、お年寄りや体の不自由な人がエスカレーターに立っていて、乱暴に駆け上がる人にぶつけられてケガをする、というような事象も有ったことでしょう。でも、それでも歩くことを全て禁止する(性悪説アプローチ)のではなく、「歩く場合は立っている人に触れてケガをさせないよう慎重に!」といった注意書き(人間の良心に訴える性善説アプローチ)で事足りるのではないでしょうか?

人によっては、急いでエスカレーターを上がっていく必要がある場合も有ると思います。日本ではまだ(こちらも利用者の安全に配慮してと思いますが)高速エスカレーターは少ない。香港の地下鉄のように、高速稼働していれば歩く必要も無いと思いますが、日本のエスカレーターのスピードで、且つ地下鉄が大深度化してただでさえエスカレーターが長くなっているのに、「歩くの禁止」はどうなんだろう・・・、と思ってしまう今日この頃です。

 

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